暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

フロム・ダスク・ティル・ドーン FROM DUSK TILL DAWN

2007年01月07日 23時20分19秒 | 洋画>殿堂>その他
1996年/米/ロバート・ロドリゲス監督/クエンティン・タランティーノ脚本/ジョージ・クルーニー クエンティン・タランティーノ ハーヴェイ・カイテル ジュリエット・ルイス
2007年1月6日 TBSダイヤモンドシアター

【あらすじ】
クルーニーとタランティーノの兄弟は、強盗と殺人と逃亡を繰り返しながらメキシコへ!
とあるモーテルでキャンピングカーを手に入れた二人は、持ち主である牧師とその坊ちゃん嬢ちゃんの3人組を人質に国境越えを成功させる。手引き人との待ち合わせ場所である<ティティー・ツイスター(オッパイグルグルバー)>という店に入店。
ムチプリオネエチャン満載でロックンロールな店の雰囲気にすっかりご満悦なブラザーズだったが、その店はなんと吸血鬼の巣窟だった!?


むちゃくちゃ過ぎ!素晴らしいっす。中村獅童かと思ったら、タランティーノだった。
因みに、この日は我らがテレ東ではリンチェイ兄貴のカンフー映画が放送されていた。どっちを取ろうかと悩んだのだが、新聞のあらすじ解説を見てこちらを選択。
その解説だが、【銀行から大金を奪った兄弟がメキシコへ逃走。行き着いた酒場は、吸血鬼の巣くつだった。】というもの。純粋なホラーを期待していたのだが、そんな期待をあざ笑うかのように軽く期待以上のものを見せられてしまった。
私は観た映画を<これが愛ですか><観て良かった、出会えて良かった><まあまあ良かったかな><退屈。済スタンプを押す><糞><怒>の6段階に振り分けるのだが、本年初の<観て良かった>作品となった。
オープニングタイトルのカッコ良くも可笑しい演出、クルーニーとタランティーノのコンビネーション、タランティーノの狂人振り、報道の狂い加減、「プッシー大安売り」のしつこさ、チンコ銃(!)、仰向けにしたテーブルの脚1本1本に芸術的に突き刺さる女吸血鬼、肉ギター(必見)、カイテルの十字架銃、みるみる逞しくなるジュリエット・ルイス、そしてそして、ミラーボールがくるくる回って朝陽を反射する凶器となり次々と爆発する吸血鬼!ああ、もっと褒めたい。褒め称えたい。タランティーノがナンボのもんぞと斜に構えていたが、こんな脚本を書くなら確かに偉人だ。

で、この映画を<これ以上ない>というくらい的確に表現している感想がみんなのシネマレビューにあったので引用する。
<前略>前半は一体何だったんでしょうか。むしろ後半は一体何だったんでしょうか。それぞれを別の映画として考えたとき、前半の逃亡劇はクソなワケですが、後半の吸血鬼ホラーもやっぱりクソなワケです。しかし、この二つのクソを確信犯的(誤用)に繋ぎ合わせるというクソなアイデアを持ち出してくるところがスゴいんですよね。要するに「クソとクソをクソという接着剤で結合させたら、なんとカレー味のクソができました」という実にファンタジックな作品であると形容することができましょう。カレー味のクソは所詮クソであることに違いないんですが、<後略>【コバ香具師】さん 6点
このレビュワーさんの凄いところは、こんなにも愛のあるレビューを捧げていながら10点満点中の6点しか入れていないところ。私は尊敬します。

いやあ、メキシコって、怖い所ですね!

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