3月11日(月)、東日本大震災から2年を経過した。あえて、この日に「9もんめのくりやまふみあき」が開催された。全ての人が犠牲者への祈りを、そして、被災地復興への願いを込めた演奏会であった。8703が何度か「稀有なる演奏会」と予告したとおり、このような演奏会が再びどこかで行われることを予見することはできない。それほど大変な一大イヴェントであった。
この演奏会で初演された合唱曲の中から、名曲として認めれれて長く歌い継がれるであろう作品が生まれたと確信している。どの曲とまでここで断言するのはあえて避けるが、やがて楽譜が出版され、全国各地の合唱団によって歌い継がれる名曲の誕生に立ち会った一人になった、と信じている。とにかく、全曲を指揮した栗山さんは怪物(最大の誉め言葉)である。新曲を提供した9人の作曲家は、いずれ劣らぬ俊英たちである。そして、演奏に関わった全ての人たちに、贈っても贈り切れないほどの賛辞と拍手を!と思った。