にほん民族解放戦線^o^

米帝→官邸→マスコミの洗脳による植民地状態からの脱却を考えてみるブログ♪主権を取り戻し、日本の未来を考えよう。

「国家(中央銀行)が水増ししたカネで復活した投機家たち」の幻想に翻弄される世界経済

2015年05月09日 | 雅無乱日記

            ※画像は1917~2009年までのFRBによる通貨の発行量)

最近、世界の株価が上昇基調である。NYダウも過熱気味だ。FRB議長までもが警鐘を鳴らしている。世界経済に明るい話など無いのに何でそんなことになるのか? 普通に考えるとおかしいな、というのが実感ではないだろうか。

リーマンショックに象徴される世界バブルの崩壊以降、欧米を中心に投機に莫大な穴が空き、金融機関は不良資産を抱え込んだが、その後、各国の中央銀行が金利を下げたり量的緩和をしたりして、市場に紙切れをばらまいて急場を凌いだおかげで、見かけ上の秩序は保たれている。しかし(上のグラフを見ればその異常さは一目瞭然だが)、構造的な危機状況は何も変わっていない。

投機家たちは今後の経済状況を楽観視しており、それが株価の上昇を引き起こしている…と言われている。

ここに断言しておくが、この状況は投機家たちの楽観主義が生み出したバブルにすぎず、早晩に崩壊するだろう。

 

 クリックで応援おねがい!
  ↓         ↓         ↓
 
ブログランキング・人気ブログランキングへ 人気ブログランキング【ブログの殿堂】
にほんブログ村 政治ブログへ
  

 

先進国の市場が行き詰まった根本原因は、先進国が概ね豊かになり、モノが行き渡り、消費が伸びなくなった=市場拡大が停止したことによる。

そこで先進国は、'70年以降、途上国を対象にもともと市場の外にいた人々をムリヤリ市場に参加させるよう追い込むことによって、世界の市場をムリヤリ拡大させてきた。'90年前後の共産主義圏の崩壊→市場化と、その後の欧米による世界的な「グローバルスタンダードの押しつけ」により、何とかこのムリヤリ市場拡大を維持してきたと言えるだろう。

しかし現在、新たに参加させる対象(新たに搾取する対象)はもうほとんど存在しない。つまりは、世界の市場拡大は実質的に止まっており、有効な投資先を見つけるのは極めて困難な状況なのだ(だからこそ、世界中の金がダブついてバブルを引き起こしたのである)。

新興国に市場拡大の余地があるという幻想を振りまき、あるいは、欧米・新興国も含めた世界人口の半分近くが最後のフロンティアであるアフリカにこぞって搾取をしかけようとしているが、搾取される方が少数派で、そのような構造が成立するはずがないこと明白である。ちょっと考えれば小学生にだって分かる話である。

しかし、昨年のバブル崩壊で大きな痛手を被ったとは言え、国家(中銀)のバラ撒きのおかげでまたもや大量の資金を持て余した投機家たちが再び市場に復帰してきた。

普通の人々は貧乏で、失業率もうなぎ登りで、企業倒産も増え続ける中、なぜかこの投資家だけが莫大なカネを持て余している…という異様な状況である。

要するに、確実に儲けられるという投資先も無く、安心できる資産に変える事もできず(長期金利は上がり続けているし、現物は不安定)、なのに政府(中銀)によって水増しされたアブク銭だけを抱えて右往左往し、短期的な市場で売買を繰り返し、相変わらず「自分だけはヤバくなったら売り抜けられる」という根拠無い信仰のもとに市場に参加しているのが、この連中だ。

今後おそらくこの連中は、目先的に儲かりそうな投資先をたまたま選び、そこに他の投機家たちが便乗することで再び小バブルを引き起こすことになる(既に中国のバブルはひどい状況で、政府もどうブレーキをかけるかで頭を悩ませている)。そして当然の如く、その新バブルも崩壊する、というバカの一つ覚えを繰り返していくだろう。

もし、ドルや米国債が一気に暴落することが無かったとしても、これからの世界経済は、こうして小バブルをあちこちで繰り返しながら、全体としては縮小していくしか道は残っていないのではないだろうか。

少なくとも、基軸通貨としてのドルがもうオシマイに近づいていることだけは確かだろう(消去法的にドルに依存しているにすぎない)。日本は、アメリカの破綻の巻き添えを食わないように舵取りをしていかなくてはならない。アメリカの圧力があり、かなり困難だと思うが…

これまで世界経済を牛耳ってきた0.0000001%の連中でさえ、この先のことは見えていないだろう。自らが創りだした市場システムで綱渡りをやっている状況である。せいぜい何かが起こった時、現物を買い占める準備をするくらいしかできないのではないだろうか。

しかし、我々に庶民にとっては、彼らが搾取のために創り上げ支配してきたこのシステムからの脱却のチャンスでもある。

マスコミや学者の情報に惑わされず、生産現場にいる普通の人々自身が地に足をつけて共認圏をつくっていくこと、そして博打場と化した市場システムから脱却し確かな基盤を創ることこそ、今求められているのではないだろうか。

ブログランキング ドット ネット人気ブログランキング - 路上日記@なんで屋るいネット