2012 北京国際自動車工業展示会 (Auto China 2012)

2012 北京国際自動車工業展示会（Auto China 2012）

上海フォルクスワーゲンが新型ラヴィーダを世界初公開

New Lavida： ラヴィーダ ファミリーの新メンバーが北京でデビュー
CC： 250PS V6 エンジン搭載車が初公開
Cross Coupé： 燃料消費量1.8 リットル/100km のTDI プラグインハイブリッドのコンセプトカー、
E-Bugster： 電気駆動のビートル スピードスター コンセプトがアジア初公開
Tiguan R-Line： 新たにスポーティにドレスアップされたベストセラーSUV
Scirocco R： 255PS を発揮する4 気筒ターボエンジンを搭載したクーペ
Phaeton Exclusive Concept： 2012 年における最もエレガントなフォルクスワーゲン
Volkswagen Accessories： 中国で最新のアクセサリープログラムを提供開始



2012 年4 月、ウォルフスブルグ/北京：
 上海フォルクスワーゲンは、4 月23 日から5 月2 日まで開催される2012 北京国際自動車工業展示会（通称、北京モーターショー）において、新型ラヴィーダを世界初公開します。2008 年6 月に発売されたラヴィーダは、中国のA セグメント(通常のC セグメント)において急速に販売を伸ばしてきました。2012年1月現在におけるラヴィーダの累計販売台数は、70万台に達しています。発売から4 年が経過した今年、ラヴィーダファミリーに、新たに新型ラヴィーダが登場します。新型パサートと同様、完全に刷新されたボディには、最新のフォルクスワーゲン「デザインDNA」が反映されています。新型ラヴィーダは、クリーンなフロントデザインとシャープなボディラインを有し、その全体的なスタイルは、パワフルで現代的、スポーティなデザイン原理を完璧に具現しています。

 FAW フォルクスワーゲンは、184kW/250PS を発揮する6 気筒エンジンを搭載したCC V6 を世界初公開します。フォルクスワーゲンはさらに、クロスクーペ（TDI プラグイン ハイブリッドを搭載したSUV）、E バグスター（電気駆動によるスピードスター）という時代の先端をゆく2 種類のコンセプトカーに加え、ティグアンR-Line(エクステリア及びインテリアをスポーティにカスタマイズしたSUV)、シロッコR（188kW/255PS を発揮するクーペモデルのトップバージョン）、フェートン エクスクルーシブ コンセプト（イタリアの高級家具メーカーである「ポルトローナ・フラウ」によるレザーインテリア仕様）を展示します。


新型ラヴィーダ
 ラヴィーダには、3 種類のエンジンと、4 種類の装備ラインが用意されています。ベースグレードでも、ABS、ESP、フロントエアバッグといった基本的な安全機能を装備しています。ラヴィーダは、徹底し
て中国のお客様のニーズに合うよう設計され、最先端のテクノロジー、タイムレスなデザイン、ゆとり
あるスペース、高い製造品質、優れたバリューフォーマネーなど、お客様がフォルクスワーゲンに求めるすべてを兼ね備えています。
・新型ラヴィーダは、先代モデルと同様、中国市場で最も販売台数が多い激戦区のコンパクトセグメント（C セグメント）においてトップの座を維持し、好調な販売を続けているフォルクスワーゲンのポジションを確固たるものにするために設計されました。将来的にも、フォルクスワーゲンが、現地のパートナーと協力して、中国の文化や中国のお客様の嗜好に合わせながら、ドイツのノウハウ、スタイリングやエンジニアリングを徹底して採用するという企業戦略を継続していきます。

CC 3.0 V6
FAW フォルクスワーゲンは、スポーティなCC のラインアップにV6 バージョンを追加します。CC のコンセプトは、斬新かつ新鮮なモデルで、セダンの本流とは一味違ったクルマを提供することです。CC 3.0V6 は、184kW/250PS（6,300rpm）の最高出力と310Nm（3,300rpm）の最大トルクを発揮する6 気筒エンジンを搭載することによって、シリーズの頂点に立つスポーツモデルとしてのポジションを強固なものにしています。CC 3.0 V6 は、0～100km/h をわずか7.4 秒で加速し、最高速度はリミッターが作動する250km/h に達します。このような高性能にもかかわらず、燃料消費量は9.4 リットル/100km を実現しています。CC V6 には、6 速デュアルクラッチ ギアボックス（DSG）が標準で組み合わされます。

クロスクーペ
 研究の目的とは（それがどのような分野の研究であれ）、常に未来への道を示すソリューションを発見することです。2011年12月、フォルクスワーゲンは、コンセプトカーとしてのクロスクーペを発表しました。このコンセプトカーの燃料消費量は、わずか2.7 リットル/100km（CO2 排出量：62g/km）です。これによってフォルクスワーゲンは、高性能と4 輪駆動システムを備えたSUV でありながら、すばらしい燃費効率を実現できることを証明して見せました。このプラグイン ハイブリッドコンセプトの駆動源は、2 基の電気モーターと、ターボチャージャー付きガソリン直噴エンジン（TSI）でした。しかし研究とは、どこまでが実現可能なのか、その限界を探る作業でもあります。そして今回、フォルクスワーゲンは、まさにその限界に挑戦しました。その結果、直噴ターボディーゼルエンジン（TDI）と2基の電気モーターの採用で、さらに効率を高めたクロスクーペの燃料消費量は、NEDC（新欧州ドライビングサイクル）において、驚異的な1.8 リットル/100km を実現しています。この数値は、CO2排出量に換算するとわずか46g/km に相当します。ここで注目すべきは、クロスクーペの最高速度は220km/h であり、225kW/306PS の最高出力（システム出力）を備えた車両重量1,858kg のパワフルなSUV であるということです。


E バグスター
 フォルクスワーゲンE バグスターは、85kWの電気モーター（ブルーe モーション）を搭載した、2 シーターのビートル スピードスターです。このコンセプトカーのモデル名は、「Bug=バグ」（米国におけるビートルのニックネーム）と、「スピードスター」の第2 音節を組み合わせたものであり、同時に、2005 年にデトロイトで発表された、フラットソフトトップ（折りたたみ式キャンバストップ）を備えたニュービートルのスピードスター、ラグスターへのトリビュートでもあります。

 Eバグスターは、その心臓部に電気モーターを搭載しています。その重量はわずか80kg。電気モーターを駆動するエネルギーは、フロントシート後方のコンパクトなスペースに搭載されたリチウムイオンバッテリーに蓄えられます。エネルギー容量は28.3kWh で、市街地において最低でも180kmを走行することが可能です。E バグスターのバッテリーモジュールは、急速充電機能によって、専用充電ステーションを使用すれば35 分以内に「再充電」することができます。このゼロエミッション ドライブシステムは、E バグスターを0～100km/h まで10.8 秒で加速させます。

ティグアンR-Line
 フォルクスワーゲンR GmbHは、中国のお客様向けに、ベストセラーSUVであるティグアンのアップ
グレード バージョンを発表します。R-Line パッケージは、ダイナミックな「トラック＆スタイル」をベースに、エクステリアとインテリアに独自のコンセプトを提唱しています。このクルマは、125kW/170PS を発揮するTSI エンジンとの組み合わせで注文可能になる予定です。特筆すべき装備は、R デザインのバンパーとダイナミックな19 インチ アルミホイールです。19 インチのホイールを装着したダイナミックなサスペンションが、スポーティなパフォーマンスをさらに高めます。このコンパクトSUV のインテリアには、R-Line 専用の「ヴィエナ」レザーシートや、アルミニウムによるアクセントとR-Line バッジが装着されたマルチファンクションステアリングホイールが装備されています。

シロッコR
 フォルクスワーゲンR GmbH のコンセプトが適用された、シロッコR の中国市場向けバージョンは、
188kW/255PS の最高出力と330Nm の最大トルクを発生します。この強力なパワーによって、シロッコR は0～100km/h をわずか6.2 秒で加速します。最高速度は、リミッターの作動する250km/hです。しかし、このようなパフォーマンス（および利便性）の強化にもかかわらず、燃費はいっさい低下していません。実際は、むしろその逆です。シロッコR の複合燃費は、8.1 リットル/100km で、CO2 排出量は189g/km となっています。
 Golf GTI に初搭載されたXDS トランスバース ディファレンシャルロックは、シロッコR テクノロジーパッケージに標準装備され、これに6 速デュアルクラッチギアボックス（DSG）が組み合わされます。
18 インチ アルミホイール（「タラデガ」タイプ）および235/40 タイヤも、追加費用なしに装着することが可能です。
 スタティック コーナリングライト付きバイキセノン ヘッドライトは、夜道を完璧に照らし出します。昼間は、LEDデイタイム ランニングライトが安全性を高めます。リヤエンドの特徴は、ルーフエッジスポイラーと、ブラックの光沢ディフューザーです。これらのコンポーネントは、リヤアクスルのリフトを抑えます。クロームメッキされたダブルフローエキゾーストシステムの楕円テールパイプは、クルマ
のデザインに見事に溶け込んでいます。

フェートン エクスクルーシブ コンセプト
 創立100 周年を迎えたイタリアの老舗企業であるポルトローナ・フラウは、ファインレザーのクラフトマンシップに関して世界有数の技術を持っています。ポルトローナ・フラウは、高級家具メーカーです。しかし、そのレザー製品は、高級家具に限定されているわけではありません。その製品は、自動車、航空機、ヨットなどにも採用されています。100 周年を迎えたこのイタリア企業に敬意を表し、フォルクスワーゲンは、フラッグシップモデルのフェートンにポルトローナ・フラウ社製のレザーを採用した、フェートン エクスクルーシブ コンセプトを発表します。フルレザーインテリア（「アガタ」タイプ）が採用されたこのコンセプトカーには、かつて自動車に採用されてきたレザー仕様の中でも、最もラグジュアリーな1 台に仕上がっています。

フォルクスワーゲン アクセサリーズからのニュース
 フォルクスワーゲン アクセサリーズは、その最新のアクセサリー ラインアップを中国で初めて公開します。フォルクスワーゲン ブースには、R およびR-ライン コレクション、ビートル コレクション、子供向けコレクションから、アクセサリーおよび服飾ラインアップが展示されます。さらに、ミニカーファンも驚く、1:18、1:43、1:87 スケールによる新しいミニチュアカーの豊富なセレクションも展示されます。


※2012年4月23日の北京モーターショーで公開されたフォルクスワーゲン社出展内容の日本語版資料を分割して掲載。