NASAの宇宙望遠鏡ケプラーが殆ど光を反射しない暗い惑星を発見したそうだ。TrES-2bという、地球から750光年の距離にある木星サイズの惑星で、恒星から480万kmの距離(太陽と水星の距離の1/10以下)を公転し、摂氏980度の高温だという。最新のコンピュータモデルによると、恒星のごく近くを周回するガス惑星は、どんなに暗くても、水星レベルの光の反射率約10%が限界だが、TrES-2bは僅か1%しか反射していないという。主執筆者のキッピング氏(ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの天文学者)によれば、これは炭より黒く、真っ黒なアクリル絵の具よりも黒く、これまで発見された中では最も暗い惑星だという。気体状のナトリウムと酸化チタンが大量に存在するためだという説もあるが、それ以上に我々のまだ考えつかない異質なものが存在する可能性があるそうだ。●ケプラー宇宙望遠鏡は太陽系外にある惑星の探査が目的だが、遠くの惑星を写真に収めることは容易でないため、光度計を用いて、惑星が恒星の前を横切る時の光度の減少と裏側に回り込む前の光度の増加(反射のため)を検出するそうだ。TrES-2bとその恒星の光度の増減はごく僅かだが、木星サイズのガス惑星の存在を示す証拠としては十分だったという。 ⇒ http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110815001&expand#title
未知の物質でできているのだろうか?