MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

ピアノ演奏グレード10級 ~自由曲

2008年10月15日 | Weblog
                
学習者グレード、最初の級です。
昔からあるコースは 現在「Bコース」と呼ばれており
10級の 試験の内容は
「自由曲 3曲」 と
「長調3つ(ハ・ト・ヘ)短調1つ(イ)」
「和音は 1度と属7」 という範囲での
初見演奏・伴奏付け・聴奏(メロディーと和音)。

演奏する自由曲は、
ヤマハが10級程度と判断した曲を
なるべく かたよりなく、用意する必要がありまして
(グルリットの作品ばかり3曲、などは避ける)
「みんなのオルガン・ピアノの本2」
「ピアノスタディ4」
「ピアノメトード(名曲編) 10級」
だいたい このあたりから選択する先生が多いようです。
        
実際に使ってみた感じとしては

《みんなのオルガン・ピアノの本2》
曲が短く 易しいので、負担が少なく
小さい生徒さんの自由曲として、きちんと弾かせるのにいい本。

《ピアノスタディ4》
名曲・民謡・邦人作品・ヤマハオリジナル曲と
バラエティに富んでいて、選びやすい。

《ピアノメトード 10級》
ピアノスタディの中の、名曲だけ抜き出した感じ。
グルリットの曲が複数入っているため 選択の幅が狭い。

私の場合、
「オルガン・ピアノの本」と「ピアノスタディ」を
生徒さんによって 使い分けていますが
バイエルの曲や ウェーバーの『舟歌』などは
これらの本でなくても 載っていますから
発表会か何かで 使った曲集に載っていれば
わざわざ 試験用にテキストを買ったりせず、
それらを寄せ集めて 自由曲として 用意したりもします。

また
グレードハンドブックに載っている ソロの課題曲も、
10級の自由曲として 持っていけますので
こちらが気に入った子がいたら、弾かせることも。

ちなみに Aコースなら、自由曲は2曲用意しますが
グレードハンドブックの曲は Bコース同様
自由曲として使えますから
あと1曲ソロ曲(自由曲)を足し、
ハ長調の 初見演奏の練習をしておけば
そのまま 受けることができます。