MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

初見演奏8級(ピアノBコース)

2008年10月27日 | Weblog
課題は 8小節程度のピアノ曲。
調の範囲は 9級と同じですが
4分の2拍子・8分の6拍子が加わります。
(9級は4/4 と 3/4 だけ)

必然的に「8分音符」や「付点4分音符」が出てきますから
このリズムを きちんと理解し、
弾けるようにしておかなくてはなりません。

実際、試験をしていると 8級に限らず7級でも
リズムがわかっていないで、音を出すだけ
というような生徒さんがいるのですよね。
曲はちゃんと弾いているので、この生徒さんは
リズムは よくわからないまま
先生の真似で 曲を覚えていったのだなあ
音楽的に 自立していないのだなあ
ということが、ここで ばれてしまいます。
        
ちなみに
この時点(8級)では それほど和音は出てきませんが、
対位法的な追いかけっこの動きが 多くなります。
また、伴奏付け課題に 
『4度』や『1度の第2転回形』が現れる事と関連して、
初見演奏の課題でも 伴奏の動きが
「伴奏付けの時の 終止形のバスの動き」を取る
        (↑主音・第4音・属音・主音)
ということも あるようになります。
(ハ長調なら ド・ファ・ソ・ド、の動き)

つまり、やっている事は違うようでも
初見演奏と 伴奏付け課題は 表裏一体、
もともと 深いつながりを持っているのですね。
                
ですから
初見演奏の課題で 伴奏付けをしたり
伴奏付け課題の メロディーを右手で弾きながら
バスの音を左手で弾く、というように
それぞれの課題を別個に勉強するのではなく
常に関連付けながら やる方が
理解も深くなりますし、応用が利きます。

特に、バスの動きを意識することは
次の7級の伴奏付け・変奏に結びついていきます。

『ここで終わり』にしないために
 しっかり理解し 力をつけてほしい級です。