MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

ピアノ演奏グレード9級 ~自由曲

2008年10月16日 | Weblog
            
グループ・個人ともに、ここから受験する人が多いです。
Bコースの自由曲は 10級と同じく3曲。
レベル的には、バイエル65番~90番台くらいです。
バスティンなら、レベル2くらい。
        
自由曲以外の課題には、調性に ニ短調が加わり、
自由曲の方では
スケールを含む(指くぐりの動きが出てくる)音型
重音の伴奏
対位法的な要素
より豊かな表現(強弱・アーティキュレーション)
という要素が 増えているように思われます。
        
《みんなのオルガン・ピアノの本3》
連弾の2曲を除く 20曲がレパートリーになります。
テキストとして使っている場合は、
終了時に そのまま3曲選び、持っていけるので便利。

ほとんどが、1ページに収まる短い作品なので
短期間に 用意しやすいレパートリー集です。
「お人形の夢と目覚め」の『子守唄』部分だけ、とか
「はじめての悲しみ」の最初の部分だけ、とか
長い曲を 短く易しく編曲しているものが多いです。
それだけに、丁寧に 表情豊かに仕上げないと、
という気がします。

《ピアノスタディ5・6》
ディアベリ・ストリーボック・グルリットが多く
ハイドン・ベートーヴェンとモーツァルトの小品が数曲。
後は、邦人の作品・民謡
バロックの小品が少々といったところ。
ほぼ古典派中心のレパートリー集となっています。

《ピアノメトード(名曲編)9級》vol.1~3
「スタディ」とかぶる部分もありますが
『名曲編』だからか、モーツァルトの作品がぐっと増えます。
テレマン・ヘンデルなどの バロック作品もあり。
        
あくまで目安ですので、これくらいを参考に
「わたしはピアニスト」(全音)
「ぴあの どりーむ」(学研)
「ミッキーのバイエル併用曲集」(ヤマハ)
など他の曲集から、だいたい同じレベルかな、
という曲を持っていってもよいと思います。

補足:自由曲に、調性の制限は ありませんから
  ト短調や変ロ長調の曲でも 問題はありません。