足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.970   ~ シロスジカミキリ の 頭が?  ~

2011年06月25日 | 昆虫

雑木林の中の木道を行くと

突然

歩を進めるごとに頭が!

足や顎を盛んに動かす

犯人は 誰!

日  2011 619 曇 22

所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 

「おや? シロスジカミキリの頭が転がっている」

私は頭の中で独り言を言った。そして一歩歩くと又、頭が転

がっている。

そして又一歩・・・と、合計6匹の頭が転がっていた。どの個

体にも前足が付いていたので、頭部と前胸で、それより後の中

胸、後胸と腹部はどうしたのだろう。

 

 ところで、シロスジカミキリは日本のカミキリ虫の中では、

大型で雌の体長55㎜にもなる。以前は平地でもよく見られ、

つゆの頃には樹木の中で羽化し這い出たばかりの成虫が、枝

に止まり雨に濡れながら、皮を食べているのを見掛けた。近

頃は減少種のようで出会う機会は少ない。原因は雑木林の荒

廃にあるようだ。

 

 さて、後胸と腹部はどうしたのだろう。鞘翅が2枚落ちて

いたので、硬い部分は残し養分のあるところは、誰かの食物

になったのだろうか。シロスジカミキリが樹の枝に止まって

いる所を襲うと言う事は、木登りが得意か、羽のある生き物

だろう。樹上で食べづ、わざわざ木道にまで降り食べている

のも特徴のようだ。転がっていたものの中には、足や顎を動

かすものもあった。捕まれば、前胸と中胸で「キイ キイ・・」

となく。さて、その生き物は誰であろうか。

 あなたは、自然の探偵。

 

 

 

 


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