私たちの目には、キイロスズメバチ に見えた
こいつに、睨まれたら大変とあとすざり・・・。一寸大げさかな。
だが、黄色と黒の色彩は、本能的に危険信号。
飛び立って気がついた。ハチに擬態した・・・・・・・・・・だった。
観 察 月 日 2011 6、19 曇 22℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
「アッ! キイロスズメバチだ!」
薄暗い事もあって、誰しもがそう思った。
黒地に黄色の線模様、これは人間にとって目立つ色だ。
だから、鉄道の踏切、道路等の危険表示に使われている
色彩だ。
よく目立つと言うことは、容易に認識できる、覚えら
れると言う事だ。
だから子供達でも認識しているし、素手でつかんだら刺
されて、痛い目に遭わされる事位知っている。
色彩だけではない。体形もそうだ。まるい頭、確りし
た胸、くびれた腰?、そして、細長いふっくらとした腹、
これも、ハチを認識させるために築き上げた立派な構造だ。
「これは、ハチではないぞ」
思わず皆の口から言葉が漏れた。
それは、次の、次の瞬間彼女が飛び立ったのだ。ハチ
と違って、羽を高速で動かし、スーと飛び視界から消え
たのだ。
“ハチモドキバエの一種”が、ハチの威を借りた昆虫
に成り済まして見せたページェントの一幕であった。
これはハチモドキバエ類(デガシラバエ科)ではなく、シロスジナガハナアブ(ハナアブ科)の♀だと思います。ご検討いただければ幸いです。