観察月日 2019 9.02.晴 29℃
観察場所 清川村 宮が瀬
メタカラコウも9月に入ると花は終わり、残った花茎は只の棒に見え、
その花の盛りを偲べない形だ。
メタカラコウからバトンを受けるのは、アズマヤマアザミだろう。伸び
あがった茎に、アザミ形の葉を付けただけの様に見えるが、葉腋には
玉の様な蕾を付けている。次に来る時には、赤紫の花を開き、昆虫達
を引きつけている事だろう。
クサギの花は、既に盛りを過ぎているが、次々と開く花に、今日も口
吻の長いアゲハチョウの仲間が、羽の傷みを感じさせない勢いで、吸
蜜に訪れている。
私はボデイに長いレンズを付け、チョウ達の行動をSDカードにメモ
リーしようと、懸命にシャッターを切った。
もしも、チョウの世界に年間ごよみがあったとしたら、今クサギに飛来
しているチョウ達が、今年最後の産卵の大役を受け持っている者たちで、
孵化した幼虫は成長しても休眠蛹となり、冬を越す事になるのであろう。
と、頭を回転していると、何か背に感じるものがあり振り向くと、濡れた
地上すれすれに飛び回る、ミヤマカラスアゲハが目に入った。吸水行動
かとカメラで追うと、予期せぬタヌキの糞と思われる上に降りた。そこには
ウラギンシジミが何匹か先客で、その後キタキチョウが乱舞した。
今までに、夏の暑い日ミヤマカラスアゲハが集団での吸水行動や、他の
チョウ達が動物の糞等を好む事は見ていたが、今日のカメラの映像のギャ
ップ+暑さに、目まいを憶えた。人間の頭の構造は弱いものだ!
メタカラコウは花は終わり 花茎だけ。
アズマヤマアザミには 可愛い蕾。
クサギは盛は過ぎたが。
羽に傷みのあるチョウが!
振り返ると
タヌキの糞上に降りる、
カメラの映像の違いに、めまいがした。
林道に別れを告げた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます