観察月日 2020.2.25.晴 15℃
観察場所 清川村 宮が瀬
打ち合わせには時間があったので、林道を歩いてみた。
ゲートを潜ると日陰で、林道脇の土だまりには、ミミガタ
テンナンショウが筆先の様な花芽を伸ばし、「春だ、春だ」
の声が聞こえそうだ。崩れかけた壁面を見上げると、ナガ
バノスミレサイシンの花、花、花、が見降ろしていた。今年
は、コロナ旋風で見上げてくれる人が通らないのだろう。
林道を右に曲がると、眩しい程の日向に出た。暫く振りの
フィールドワークで両手で伸びをすると、何匹ものテングチ
ョウが自慢の鼻を突き出して(下唇髭)飛び立った。
立ち止まって静かに見守ると、テングチョウも飛ぶのを止
めて地上に止まる。そこは枯葉の敷き詰めた所であったり、
小石の溜まり場であったり、粘土で固まった場所であった
りしている。どのチョウも羽を広げ、太陽のエネルギーを
吸収しているのだ。
だが待てよ!「枯葉の上は止まり安いが、小石や、粘土
の上はどうなんだ?」と疑問をもってよく見たら「なるほど、」
と納得した。
止まっていたテングチュウが、急発進して飛び立った。
1~2m上を仲間が通過したのだ。弧を描いて視界から
消えた。今は、遺伝子を残すための季節でもあるのだろう。
ミミガタテンナンショウが!
ナガバノスミレサイシンが。
枯葉の溜り場に、テングチョウが。
小石の溜り場にも、
粘土の上にも、
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