足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No1174 ~ 河岸段丘 は 昔の風景 ~

2013年08月21日 | 昆虫

護岸された川

田んぼが広がる 河岸段丘が見える

段丘に付けられた道

落ちていたオオムラサキ♂

傷んだオオムラサキ♂

樹液を吸うオオムラサキ♀

ツマグロイナゴモドキ

茶色の ナナフシモドキが沢山

何匹 数えられますか

観 察 月 日  2013 8.9.晴 38℃

観 察 場 所  山梨県 北杜市

 コンクリートの護岸で流れを直線に決められた川の横は谷田になって

いて、北を望むと花穂が伸びてきた稲の向こうに、遠く八ッ岳が見えた。

 田の両側は対称的にせり上がった雑木林だ。現在の川幅は狭いもの

の、長い時間の中で造り上げた田の土地であり、河岸段丘なのだ。

 河岸段丘を覆う雑木林に付けられた道を歩くと、子供の頃に歩いた懐

かしい里山の風景とオーバーラップした。その風景の一部である、(今年

は季節が早かった様だが)オオムラサキが数多く飛び回っていた痕跡が

あり、「なつかしい」「うらやましい」の言葉が、口からとび出した。

 突然、道端の左側のススキの草むらから多数のバッタが林へと飛び出

した。よく見ると、羽の先が黒い“ツマグロイナゴモドキ ”であった。形から

“ナキイナゴ ”に似ている。ナキイナゴの様に、羽を足で擦って音を出すと

言う。

 「茶色のナナフシがいる事、いる事・・・」と誰かが叫んだ。動かないと小

枝そのものだが、動くと“ナナフシモドキ ”が正体を現した。足元の土にも、

草、小枝、木の幹にといくらでも居そうな数だ。

 オオムラサキに限らず、多様な生物が多く住むと言う事は、なつかしい

一時代昔の風景、即ち自然が残されていると言う事だろう。

 


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