護岸された川
田んぼが広がる 河岸段丘が見える
段丘に付けられた道
落ちていたオオムラサキ♂
傷んだオオムラサキ♂
樹液を吸うオオムラサキ♀
ツマグロイナゴモドキ
茶色の ナナフシモドキが沢山
何匹 数えられますか
観 察 月 日 2013 8.9.晴 38℃
観 察 場 所 山梨県 北杜市
コンクリートの護岸で流れを直線に決められた川の横は谷田になって
いて、北を望むと花穂が伸びてきた稲の向こうに、遠く八ッ岳が見えた。
田の両側は対称的にせり上がった雑木林だ。現在の川幅は狭いもの
の、長い時間の中で造り上げた田の土地であり、河岸段丘なのだ。
河岸段丘を覆う雑木林に付けられた道を歩くと、子供の頃に歩いた懐
かしい里山の風景とオーバーラップした。その風景の一部である、(今年
は季節が早かった様だが)オオムラサキが数多く飛び回っていた痕跡が
あり、「なつかしい」「うらやましい」の言葉が、口からとび出した。
突然、道端の左側のススキの草むらから多数のバッタが林へと飛び出
した。よく見ると、羽の先が黒い“ツマグロイナゴモドキ ”であった。形から
“ナキイナゴ ”に似ている。ナキイナゴの様に、羽を足で擦って音を出すと
言う。
「茶色のナナフシがいる事、いる事・・・」と誰かが叫んだ。動かないと小
枝そのものだが、動くと“ナナフシモドキ ”が正体を現した。足元の土にも、
草、小枝、木の幹にといくらでも居そうな数だ。
オオムラサキに限らず、多様な生物が多く住むと言う事は、なつかしい
一時代昔の風景、即ち自然が残されていると言う事だろう。
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