観 察 月 日 2017.6.18日 雨 20℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
「観察会に参加して、初めての雨になりました。草木のミドリが一段ときれいになり、
雨もまた楽しいものだと思いました」センターのミニ観察会に参加した人の“声“。
雨に濡れたハンゲショウを、皆で観賞した。
ハンゲショウが白くなったこの頃、私たちは一本のミズキに注目するの。ミズキ
の葉を指で軽く返し裏面を見ると、不思議にも、背中にハート印の紋を付けたカ
メムシが何匹も集まっているのです。
相手を探しまわっている細型の♂。既に相手を見付けカップルになれた♂。♂の
方が細身、しっかりしている方が♀。♀はこれから沢山の卵を産み、生命をつない
でいく重い役目を担っているのだ。
ミズキの葉裏を見ると、いるいる、一匹ではなくここにもそこにもと、産んだ卵を
体の下に抱えて守っている。
♀に抱えられている卵は、やがて孵化するが幼くてまだ親の下を離れられない。
脱皮して体がやや黒くなり、足がしっかりすると幼虫達は散り始め、ミズキの枝
を登り始める。
和名は”エサキモンキツノカメムシ“と長い名前だが、私の回りの人の間では、
いつの間にか”ハートカメムシ“と呼ぶようになった。
今日の参加者の”声“にも「ハートカメムシは、背中に❤を付けて我が子に愛情
を注いでいるんですね。人間も見習はなきゃ・・・」
「可愛らしさと母の愛の強さに感心。どのくらい続くのかな?」
”参加して 初めての雨 雨もまた楽し”
雨に濡れ 美しいハンゲショウ
この季節 ミズキの葉裏が 気に架かる
”ハートカメムシ” と愛称で呼ぶ 細い方が♂
お母さんは 懸命に守る。 背なかを触ても 葉を揺すっても お母さんは卵を離さない!!
だから ハート印の紋を 背中に貰ったんだ!!
★ 今の世の中 見習ってほしいね!
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