足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1110 ~ モンシロチョウ の 越冬蛹 ~

2013年01月05日 | 昆虫

我が家の菜園

モンシロチョウの幼虫に食べられ穴だらけ

蛹がいる外壁

モンシロチョウの蛹

観 察 月 日  2013 1.3.晴 9℃

観 察 場 所  横浜市 瀬谷区

 家の外壁・網戸に計4匹のモンシロチョウの蛹が付いているのが目

に付いた。今までには無かった事だ。

 今年は何故! それには訳がある。

 毎年庭の菜園で白菜と大根を作っているが、この秋にはモンシロチ

ョウ・ヨトウガ等の幼虫が多く(消毒をしていない事もあるが)白菜は結

球しないものも出た程だ。この冬は、多くのモンシロチョウが蛹になった

であろう事が想像出来る。その内の幾つかの蛹が目に止まったのだ。

 菜園から外壁までの距離は1.5m、そこから壁面を登り1.4m・92cm・

95cm、

網戸は2.5mの位置に蛹は付いていた。ホルモンの刺激を感じた幼虫

は白菜を降り外壁を目指して地上を“モコモコ”と歩いたのであろうか。

その答えは[NO]である。

 幼虫の目は単眼で、小さな粒状の目が左右4個づつ計8個あるが、視

力は身の周りがおぼろげに見える程度で、家がある事など見えていない。

白菜の上で成長した多くの幼虫は、蛹化の場所を求めて気の向くままに

歩き、四方八方に分散して行ったに過ぎないのだ。

 越冬蛹にとって恐ろしいのは、捕食者である野鳥に見つかる事だ。これ

に対して幼虫は行き当たりばったりに見えるが、その行動こそが想像も

つかない多様な場所に蛹化する結果にもなっているのだ。


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