足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1448 ~ 10月 雨の玄倉 ~

2016年11月09日 | クモ

観 察 月 日   2016.10.9.雨後曇 21℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 此処のところの玄倉は、雨降りか傘を手放せない天気が続いてい

る。今日も天気は雨。白い雲が山々を覆い、麓まで下がっている。

そんな天気でも、皆さん集まって来た。傘をさして小菅沢林道を行

く。初夏の林の上を鳴きながら飛んだホトトギス、その下を白い花

で飾った“うのはな”ニシキウツギは硬い粒状の実を付け、雨の雫

で飾っている。

昆虫はいないかと、ススキの茂みを覗くが、ヤガの仲間が葉の下

に隠れていただけで寂しい。咲き残ったタイアザミの花が辺りを明

るくし、ハエの仲間が雨粒を体に付けながらも、長靴の形をした口

器を伸ばし花粉を食べている。その生命力はすごい!。

小菅沢橋まで来ると、紅葉を前にやや疲れた緑の向こうに丹沢ダ

ムが見えた。これから、集落の上部に出て、ダムへと降る事にする。

「あ!これクモの卵塊」と誰かが叫んだ。ススキの葉をバネに利用し

て、空間に浮かぶ卵塊は、ゆりかごの様に優しく揺れる。トリノフン

ダマシのお母さんは優しい。山側から小さな谷川が、そこに想わぬ

ツリフネソウの群落があり、足が止まる。

小降りとなった雨も上がり薄日が差すと、ヤナギハナガサの花に

ウラナミシジミが現われ、ストローを伸ばす。

今日は集落のお祭りだ。ダムへ神輿が担ぎこまれて、神様も大

喜びだろう。

雨の中 いつもよりは大分少ないが それでも集まった。

ニシキウツギの実に 雨の滴が。

雨の中、ハエの一種が花粉を食べに。

トリノフンダマシの卵塊は 雨に揺れ・・・・。

思わぬところに ツリフネソウの群落が。

雨も止んで 明るくなった。

ヤナギハナガサにウラナミシジミが やって来た。

集落の祭りだ。大人も子供も 神様も嬉しそう。

  ★ ダムが呼んでいる


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