6月の玄倉林道
エノキにヒオドシチョウの幼虫が群れて
ヒオドシチョウの前蛹
羽化寸前の蛹 羽の模様が透けて見える
蛹の皮が破れて羽化が始まる
羽化終了
7月の玄倉林道 幼虫もチョウの姿もない
夏眠に入り ・・・秋・冬も眠り・・・現われるのは来年の春
観 察 月 日 2012.7.8.曇 22℃
観 察 場 所 山北町 西丹沢 玄倉林道
「テングチョウじゃないし、ヒオドシチョウの幼虫でいいですか」Rさん
に聞かれたのは6月の事であった。
それは西丹沢玄倉林道で、枝を大きく広げたエノキの葉を食べてい
たヒオドシチョウの幼虫で、全体を見た所百匹は越える数と思われた。
私がこんなに大量の幼虫に出会ったのは、とうの昔の事である。
当時は里山のエノキを歩けば、この時季良く見掛けたもので、小さな
木であると葉を食べ尽くし木が枯死するのを心配したものである。その
訣は、成虫♀が卵を100個・時には200個と纏めて産みつける習性が
あるからだ。今では環境の悪化からか平地では殆ど見る事が出来な
いのは残念である。
その後、西丹沢玄倉林道のあのエノキを訪れて見たのは、7月に
入ってからの事であるが、幼虫はもちろん、羽化したチョウの姿を見る
事は出来なかった。
それもその筈、ヒオドシチョウはチョウになると、やがて夏眠に入り姿
を消してしまう。どこで過ごしているのか今でも謎だ。そして、秋・冬を過
ごし、再び姿を現すのは来春の3月~4月なのである。
ヒオドシチョウは不思議な物語の持ち主なのだ。
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