大山・丹沢の山々を望む日向新田
農道に広がるスベリヒユ
1㎝程の花が美しい
色が濃いのがあったり、花弁が重なっていたり
若い果実が出来ている
果実が熟すと横に裂け
上半分が蓋となって
帽子のようにすっぽり取れる 蓋果という
中には黒い種子が詰まっている 白い紐は種柄、種に養分を送っていた
とれた上半部の蓋 まるで脱げた帽子だ
観 察 月 日 2012.9.21.曇後晴 29℃
観 察 場 所 伊勢原市 日向新田
「こんなきれいな花を咲かせるの!」
広々とした田んぼの農道に、1cm程の黄色の花をつけたスベリヒユ
が地面に広がっていた。
今年の夏も庭の草取りをしたばかりなのだが、スベリヒユも代表格の
一つだ。抜き取って庭がすっきりしたのもつかの間,2枚葉の芽が出
て成長を始める。花の記憶が無いのに種子が庭にこぼれているのだ。
花を開かない株もあるのではないかと疑いたくなる。
抜いたものをそのまま放置すると、他の草は枯れるのに、スベリヒユは
夏の太陽をものともせず、根を出し再び成長を始める。それは、茎も葉
にも水分を蓄えているからだが、他の植物にない乾燥地に生き抜くシス
テムを持っている。
植物の光合成には太陽のエネルギーを利用し、根から吸い上げた水、
それと、気孔を開いて二酸化炭素を取り入れ糖の生産をしている。処が
日中気孔を開くとそこから水分が蒸散してしまい光合成に使用する水の
不足が生じて来る。そこで他の植物とは逆に気温の低い夜に気孔を開き
二酸化炭素を確保し、日中の光合成に使うというシステムを開発し?乾
燥に強い植物を作り上げているのだ。
スベリヒユは、ただ者ではない植物の様だ。
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