観 察 月 日 2015.6.28.晴 29℃
観 察 場 所 伊勢原市 子易
雨の日が続く。雨の日も、丹沢山麓に出かけて見る。木も草も
虫も生き物達が、みどりの雨に濡れて、ゆっくりと休んでいるの
に出会うのが好きだから。
今日は、つゆの合間を選んで山麓へ出かけてみた。林道を行
くと陽が射しているのに、空から“ハラハラ”と降って来て肩を叩く。
見上げると乳白色の花を付けたクマノミズキが枝を広げ、林道を
包み込んでいる。思わず両手を広げて受けて見ると、4本の雄蕊
と、4枚の花弁がバラバラとなり花柱を残し、雨粒になって掌をぬ
らす。
灰色に舗装された林道が、乳白色に煙っている。林道を歩いて
いるのは私一人で、クマノミズキの花の雨の美しさを独り占めし
ながら歩いている。
ふと気が付くと、その雨の音が”ポツン、ポツン“と転調し、大粒
に変わって来た。手で受けて見ると、花弁と、多数の雄蕊を付け
た花そのものが、淡黄褐色の雨となって降っている。見上げると
アカメガシワ雄花の花盛りだ。
アカメガシワは、雌雄別株で、雄花にはベニシジミが何匹も集
まって吸蜜し、恋をささやく姿にも出会った。
つゆの止み間に 林道を歩く。
雨が降る降る。花の雨が!
雄蕊と 花弁が雨となって。
見上げると クマノミズキの花盛り。
雨の音が転調して 大粒だ。
花そのものが 雨となって。
アカメガシワの雄株が 林道を包んでいる。
ベニシジミが 雄花で吸蜜。
花の雨の中を 独り歩く。
* 贅沢な 一日でした。
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