足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1159 ~ チョウになりたい キアシドクガ ~

2013年06月25日 | 昆虫

神社の裏山の尾根へ急登

ワラビの原

林の高木の梢付近で飛び交う

ゆるい登りの尾根道を行く

白いチョウ?はキアシドクガだ

殿平山の三角点 ガの羽が

鳥に襲われたのか

ここにも落ちていた

観 察 月 日  2013 6.17 晴 27℃

観 察 場 所  山梨県 初狩

 集落を過ぎ藤沢子神社に到着、ここから殿平山への登山道

が始まる。地元の人は子(こ)神社と呼び子宝の神様だと言う。

その立派な神殿の脇を裏山へ向かっての急登が始まる。

 20分も頑張ると尾根へ出て、視界が開け集落のTVアンテナ

が建ち、一面のワラビの原だ。

 Rさんが何番採りかの芽を少々頂くその時、突然モンシロチョウ

が何匹も飛び立った。畑の無い尾根上なので、“おかしい”と疑

いの目で追うと、林を形成している高木間で行くと、立ち木に沿っ

て上昇していく。ミズキの梢近くを見ると緑の中に白いチョウが

揺れ、その数20~30匹程が牡丹雪の様に舞乱れていた。

 白い色、大きさ、飛び方、はモンシロチョウだが、高木の梢近く

の空間を飛ぶ訳は無く、頭に浮んだのは“昼間に活動する蛾“

でつい「モンシロガだ」と口から出てしまった。

 ゆるい登りの尾根道が続き、開けた場所の木々には、同じく

白い蛾が飛んでいた。

 いよいよ殿平山の登りに掛かったところで、枯れかけた幹に

モンシロに似た蛾が止まっていた。見ると脚の黄色のキアシドク

ガであった。

 “チョウとガはどこが違う”とはよく聞く話だが、“昼間活動する

のをチョウ、夜活動するのをガ”と便宜的に読んでいるだけで、

動物学的に言えば、両者とも同じ仲間の鱗翅目に入るのだ。

 キアシドクガはチョウと呼んでほしかったのであろうか。

 

 


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