足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1507  ~ 樹木園の片隅で ~

2017年07月28日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.7.23.曇 27℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 ヤマボウシが花弁と誤解される白い苞を、一面に開いていたのは

ついこの前のように思えた。が、その後の様子はすっかり忘れてい

た。思い出したら吉日と、ヤマボウシを訪ねてみると、成長した緑の

玉を伸びた花柄が突き出していた。

 隣の似た樹形はミズキであった。ミズキと言えば、先月見た人を

感動させたエサキモンキツノカメムシの♀親虫が、卵を守っていたそ

のシーンを思い出した。

 あれから1ヶ月が過ぎ、卵から子虫が孵り、やがて子虫は♀親虫

を離れ、ミズキの枝を登って行く。そして、ミズキの実の汁を・・の

“つぶやき”は聞き取れても、そのシーンに出会うのは簡単な事で

はない。しかし、それに挑戦するのが“自然観察者”だ。目の届く限

りを探して見たが、この日は出会えなかった。だが、1枚の葉上にカ

メムシの4令?幼虫の集団が目に止まった。体形や背面の模様か

ら、卵を守る”ツノカメムシ“の仲間である事は解った。その時は、

葉を揺すっても動かず、仮眠していた様だが、集団でミズキの実を

吸汁しているのであろう。

 樹木園を歩くと小粒の実が落ちていて、見上げると若緑の葉の間

から、あずき色の実が覗いていた。再び視線を小粒の実に戻し、落

ち葉の上に腹ばいになりカメラで接近すると、実の横に漆色にツチカ

メムシが現われ吸汁。落ち葉や土の中にいるので出会いは少ない

虫だ。画面を楽しんでいると、2mm程のイエヒメアリが集まって来

た。

すっかり忘れていた ヤマボウシ。

隣に 樹形の似たミズキが。

”ツノカメムシ”の仲間の幼虫の集団 を発見。

クラカケノキ だ

小豆色の実 にカメラが大接近。

ツチカメムシとイエヒメアリが 大接近


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