足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1647 ~ 新治市民の森へ行く ~

2019年06月12日 | 昆虫

観察月日  2019 6.4.晴 25℃

観察場所  緑区 新治市民の森

 「戦前の武蔵野の初夏の森は、夕焼けが空を染める頃、

森に住むアカシジミは一斉に飛び立ち、赤い空を一層赤

く染めた」との記録を読んだ事がある。

 新治市民の森は、それとは比べ物には成らないだろうが、 

アカシジミ、ウラナミアカシジミが多く、その頃の風景を思い

浮かべるだけの自然が、残されている様に思う。

 5月27日 晴30℃「クリの花は咲いたかな、ゼフィは出た

かな」と、熱い日であったがRさんと出掛けてみた。しかし読

みが浅く、クリの蕾も固く、森にはキアシドクガが乱舞し、目

的の2種に巡り合わず、最後に新鮮なアカシジミが現われ

ホッとした。

 6月4日 近くの畑のクリが咲いたので、今度は一人で出

掛けてみた。予見通りクリの花は満開をやや過ぎた頃であっ

た。クリの花には、チョウを始め昼行性のガや、ハナカミキリ

の仲間、等集まる。クリの木を歩いて見たが、今日は何故

か一匹も見当たらない。

 先日来た時に、クリ林の下草がフタバハギであった事を

思い出し、注目すると咲き始めた花があり、早速ヒゲナガ

ハナバチがやって来ていた。散策路には、今日もテング

チョウ、ウラギンシジミ、ルリシジミが歩く度に、乱舞する。

 午後もクリ林やコナラ、クヌギ等の雑木林を歩いて見た

が見当たらなかった。原因は、“何”なのだろうか。

5月27日 クリは蕾が固い。

それでも 最後に アカシジミが現われて

6月4日 クリの花は 咲いていた。

フタバハギも咲いた。

テングチョウ

ウラギイシジミ。

ヒメアカタテハ。

何故か ゼフィールスには 出会えなかった。