足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1646 ~ ウツギに アサギマダラが ~

2019年06月08日 | 昆虫

観察月日  2019 5.30.晴 25℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 早戸川林道の狭いゲートを通ると、右に宮が瀬ダム

左は山側の急な崖、その左斜面をウツギの花が一面白く飾っ

ている。昨年は林道面からウツギの花を見る事が出来たのだ

が、林道整備の為か切られて、花が遠くなったのが残念だ。

 今日もハイカーの一団が行く。偶々人の背の高さまで花が下

っているのを見付け、花に顔を寄せたり、手で触れたり楽しん

でいた。

 アサギマダラが上空から滑る様に降りて来て、崖を飾るウツ

ギの花に引かれる様に止まった。

アサギマダラは遠く旅をする事で知られている。夏、箱根や丹

沢でヒヨドリバナに集まった群は、秋の頃、南に旅立ち南西諸

島で冬を過ごす。やがて春になると北へ旅立ち、やって来るの

だ。

 では、今ウツギの蜜を吸っているアサギマダラは、春4月南西

諸島を出発し、丹沢山麓の宮が瀬に着いたのだろうか。

 “丹沢山麓だより”を見てくれている“君”考えてみて下さい。

 さて、アサギマダラが花に着陸する寸前を、写真で止めて見る

と、口吻を花の位置まで伸ばし、「この花の蜜を吸いたい」との

 “ささやき“が聞こえそうだ。既に足も開いて着陸態勢に入っている。

 考えてみれば、昆虫も人間も生き物で、アバウトな行動は似て

いる・・・。考え過ぎなのだろうか?

たまたま、しなれている枝があった。

アサギマダラが降りてきた。

羽は綺麗な雄だ。

花に止まる寸前を 写真に止めると。

アカタテハもやって来た。

ツマキナミシャクもあらわれた。