観 察 月 日 2017.7.23.曇 27℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
ヤマボウシが花弁と誤解される白い苞を、一面に開いていたのは
ついこの前のように思えた。が、その後の様子はすっかり忘れてい
た。思い出したら吉日と、ヤマボウシを訪ねてみると、成長した緑の
玉を伸びた花柄が突き出していた。
隣の似た樹形はミズキであった。ミズキと言えば、先月見た人を
感動させたエサキモンキツノカメムシの♀親虫が、卵を守っていたそ
のシーンを思い出した。
あれから1ヶ月が過ぎ、卵から子虫が孵り、やがて子虫は♀親虫
を離れ、ミズキの枝を登って行く。そして、ミズキの実の汁を・・の
“つぶやき”は聞き取れても、そのシーンに出会うのは簡単な事で
はない。しかし、それに挑戦するのが“自然観察者”だ。目の届く限
りを探して見たが、この日は出会えなかった。だが、1枚の葉上にカ
メムシの4令?幼虫の集団が目に止まった。体形や背面の模様か
ら、卵を守る”ツノカメムシ“の仲間である事は解った。その時は、
葉を揺すっても動かず、仮眠していた様だが、集団でミズキの実を
吸汁しているのであろう。
樹木園を歩くと小粒の実が落ちていて、見上げると若緑の葉の間
から、あずき色の実が覗いていた。再び視線を小粒の実に戻し、落
ち葉の上に腹ばいになりカメラで接近すると、実の横に漆色にツチカ
メムシが現われ吸汁。落ち葉や土の中にいるので出会いは少ない
虫だ。画面を楽しんでいると、2mm程のイエヒメアリが集まって来
た。
すっかり忘れていた ヤマボウシ。
隣に 樹形の似たミズキが。
”ツノカメムシ”の仲間の幼虫の集団 を発見。
クラカケノキ だ
小豆色の実 にカメラが大接近。
ツチカメムシとイエヒメアリが 大接近