観 察 月 日 2017.7.9.晴 31℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
ヤマユリの殆どは、まだ蕾であった。暑い日が続くので開花
は早いと思ったのに、雨量が半分以下だったので、それが原
因なのだろうか。
それでも、玄倉川を飛ぶヤマセミを双眼鏡で追ったり、お洒落
なトホシカメムシを見たりして、元ビジターの庭に戻って来た。
さあ昼食にしようと、Sファミリーがベンチに付いたその時、急
に立ち上がりそわそわし出した。何かあったんだ。その様子を
見て、他の人達が速足でそこへ集まった。
「ベンチの下に大きいアリが集まっていて、何かと思って」高
校生のKさんが指さした。
私も地面に膝をついて覗き込むと、それはクロオオアリで、何
十匹かが団子状に盛り上がっている。その中心に何があるのか
、アリが覆い被さっていて見えない、想像もつかない。クロオオア
リの “つぶやき“ が私に聞こえてこない。そんな私の表情を見
てか、Uさんが突然塊りの中心に向かって、軽く息を吹き掛けた。
すると、アリは驚き四方に散ると、中心に居た大きな女王アリが
現われた。女王アリを覆っていたのは、若い未熟な内勤のアリで
はなく、
巣から外へ出て、食糧を集め、外敵から守る役目をするベテラン
の働きアリであった。そこまでの “つぶやき“ は聞こえたが、そ
の先が解らない。巣内にアクシデントがあったのか、それとも何か
が?
アリの研究者であったなら、不思議なクロオオアリの女王の行動
を、“つぶやき“と言う発見の旅に出たかもしれない。
殆どが 蕾だ。
やっと岩陰で ヤマユリの花を見つけて 記念撮影。
トホシカメムシ 今日は何匹も出会う。
ベンチに 大きなアリ が。
クロオオアリのかたまり 中心が見えない。
大きな女王アリが 現われた。
すぐに 女王アリを覆いはじめる。