足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1502 ~ オバボタル で考える ~

2017年07月13日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.6.18日 雨 20℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (丹沢の林道他)

「もう、ゲンジボタルの時期が過ぎて、すでにヘイケボタルでした。

光は弱いがきれいでした」ついこの前話を聞いたばかりだ。

 突然目の前を、黒い体に赤く染まる小形の甲虫が飛んだ。その

時「ヘイケボタル?」と小さく口走った。考えてみれば、夜行性

のヘイケボタルが日中飛ぶ訳はないのに。聞いた話が頭に残っ

ていたのだ。

 とっさに掌で捕まえようと、1回2回と振って見たが、空気の動き

に押されて失敗、3度目には掌に当たって地上に落ちた。

 落ちた甲虫はと言うと、胸部を前に曲げ、横になって寝ている形

だ。そして、じっとして動かない。甲虫の中には、驚いたりすると葉

上から自分で転げ落ち、地上では足を縮め死んだ振りをするもの

がいる。

 "寝姿が可愛い❤”と言う人がいそうな形?で寝ていたが、しばらく

すると、のこのこ歩き出した。

 落ちた甲虫はヘイケボタルではなかった。胸背の赤い斑紋は似

てきれいだが、オバボタルであった。成虫は光らず、昼間活動する。

そこで、ヘイケと比較すると目は小さく、触角は平たく長い。触角は、

活動する時何等かの情報をキャッチするための形だ。

 最近丹沢山麓を歩いて目にしたホタルとその近くの仲間を思い出

すと、黒を基調とするが、赤が入ったり、その形にも変化があって魅

力的だ。だがその種に辿り着くには、専門性が高く私などにはとても

できない。

手のひらに当たって落ちたホタルは 動かない。

オバボタルだ 赤色紋が違う 目が小さい 触角が扁平で違う

ベニボタル

キタベニボタル?

クビボソジョウカイ?

ジョウカイボン

★ ベニボタル科 ジョウカイボン科は肉食性 小昆虫を捕食する