雌は表翅小さな白紋(雄は橙色)
ムラサキナツフジの蕾に産卵
蕾に産みつけられた卵
孵化した幼虫は 蕾の中に食い入る
花に化けている 成長した幼虫
体の後部にある筒状突起から蜜?がでるのか ヒメアリが集まっていた
老齢幼虫は蛹化寸前になると体色が緑に変身するから不思議 この続きはOne‐shotで!
観 察 月 日 2011 8、5 晴 32℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
ふとした事から、片隅にあったムラサキナツフジが目に止まり、
ウラギンシジミの産卵に遭遇した。1954年初版の原色日本蝶図
鑑(保育社)のウラギンシジミの頁を開けると「本種は熱帯性の蝶
で次第に北上した一種と思われる。~略~関東でも平地にさえ稀・
・・」とある。昆虫少年であった頃は、ネットに入れた事は無かった。
それが、1970年代、1980年代漸次飛翔が見られるように
なり現在では街中を始め、山麓から少々登った所まで数多く見られ
る様になった。
それは、農業経営の変化によりクズの需要が無くなり、林の袖群
落として繁茂し、その花穂の豊富さからウラギンシジミが急増した
一因になている。又、成虫越冬から厳冬のクリアーが難しく、近頃
の暖冬も増えた要因になった。
秋の花咲くクズを待つことなく、今夏はムラサキナツフジに会え
た事で暮らしの様子をじっくりと観察する事が出来た。
別名サツマサッコウにある様に、薩摩の国や南の地方では、家の
庭や垣根に茂る木本で、ウラギンシジミは夏を謳歌しているのであ
ろう。