観察月日 2018.10.20.晴 22℃
観察場所 秦野市 渋沢丘陵 頭高山
昨年は悪天侯の為中止となった、“かながわトラストみどり
財団”秋の観察会、今日は秋晴れの中楽しく歩いて来た。
市街地から折れて雑木林に入った。日陰の林道脇を、1m
幅で約20mもの場所を、キチジョウソウが埋めている。「地
下茎で繁殖しているのかな」と誰かの声。クローンなのかも
しれない。
この植物は不思議な事に、有る所には一面はびこってい
るのに、無い所には全く無いと言う、生え方だ。今日のコース
も似た環境が続くのに出会わない。では有る所は、人の気
配のある所で“人から離れ慣れない植物?”と言えそうで、
古い昔人と共に渡って来た植物だと考えると、興味が倍増
する。
又、庭の下草等に植えられるが、滅多に花は咲かず、“花
が咲いたら吉事がある”と言われた事から和名が付いた程だ。
「花が咲いているわ」「赤い実も」と誰かが。広線形の根生葉
の付け根に、淡紅色の花が咲き、紅い実もあった。環境が
適応し、栄養繁殖をしている時は、無駄なエネルギーを使っ
て花を咲かせては、バランスシートが成り立たない。“では、
何故ここでは花が?”この林道に根付き、現在までの成長
過程は解らないが、現在の場所の成育環境に限りを感じて
いるのだろうか。
キチジョウソウにはそれなりの、環世界を感じながらその
場を離れた。
やがて畑のある広い尾根道を、そして、雑木林に入り狭い
尾根道を進んだ。
秋は実りの季節「色、形、働き」の観点から、ガマズミやオ
オツズラフジ・・・の実を歩く中で集め、昼休みに自分の物を
使い台氏にボンドで貼り、エンブレムを完成し、全員でエンブ
レムのファッションショーをして、楽しんだ。
渋沢丘陵を歩く。
林道脇がキチジョウソウの群落が続く。
尾根道に咲く ノコンギク。
紅い実をたわわに付けるガマズミ。
エンブレムのファッションショー 始まり。
誰のが いいかな!
どのエンブレムもすばらしい出来ばい。
胸に付けても よく似合う。
秋の美しい自然を ザックに詰めて・・・