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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No. 1547 ~ 玄倉の1月 ~

2018年01月23日 | 野鳥

観察月日  2018. 1.14.晴 8℃

観察場所  山北町 玄倉

 車は246号線を行き、清水橋信号で右折する頃、車の計

器が示す気温は1℃。年が明けてから気温の低い朝が続

いている。

 清水の集落を車が行くと気温は0℃に、そして、「ここは日

照時間が少ないね」といつも呟く集落を過ぎる頃にはー1℃

を示した。やがてトンネルを潜り、目の前に丹沢湖と山々が

広がり、玄倉に着くと今朝は気温ー1℃であった。だが、1時

間以上も前に来たと言うWさんに聞くと、―3℃であったと言う。

 玄倉は既に冬景色、さすがにユーシン・ブルーを目的に来

たハイカーや散歩姿の人々の影は無く、バス停はひっそりと

していた。

 バス停前のK商店にも人影は無く、店の脇にある葉を落とし

たイロハモミジは、羽を付けた小粒の種が小風に揺れ、陽の

光を通して光っている。

 「スズメの群が、モミジの種を啄むの?」レンズで見るとエナ

ガの群れであった。エナガは長い尾羽を操って、イロハモミジ

の小枝が作るスタジアムを飛び回り演技する。その合間に、

枝に付いたアリマキかその痕跡を突き、それを活動のエネル

ギーにしている様に見えた。

 元ビジターセンターの裏側に回る。先月エノキの枝で何の備

えもなく越冬していた、アカボシゴマダラが気になったのだ。数

えると4匹だ。9匹居たのに 9-4=5 5匹はどうしたのだろ

う、心配だ。

今日のシモバシラは、氷でリボンを作っている。エナガ、ジョウ

ビタキ、ルリビタキ、カヤクグリ、メジロ等に出会えた。

西丹沢の朝 どんど焼きの支度も出来て。

静かな 山里・・・・・

この枝の 痕が気になる。

元ビジターセンター の庭で・・・・

アカボシゴマダラの 9-5=4 が気になる・・・・

氷で リボン!

ミズキにメジロ。

意気のあった 仲間 ! みなさん待ってます!

 


   No.1546 ~ ベニマシコの食事 ~

2018年01月12日 | 野鳥

観察月日  2018.1.4.晴 5℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 

 枝を離れた枯葉は、林道脇にうず高く吹き寄せられている。

乾燥していて、足を踏み入れると、乾いた音が返ってくる。ここ

のところ幾日も雨が無く、山は乾ききっているのだ。

 途中ニホンザルに出会ったりして、金沢橋まで来た。左の林

から「パチ、パチ」小さな音がするので、3m程目線を上げると

ベニマシコの小群が、ナガバヤブマオの茎に止まって食事の

最中であった。

 私は丹沢・大山山麓を長年あるいているが、数年前まではこ

のナガバヤブマオは目立たない植物であったと思う。

 ところが最近になって、目立つかなと思う間もなく、気になる

様になり、林道の端で群落を見るようになり、それが歩いても

途切れない程に長く続く様な所も現われた。玄倉川に沿う未舗

装の短い林道では、人が入らなくなると、忽ち株を増やし林道

を覆ってしまった程だ。

 また、観察をするフィールドを持つ施設などでも、近頃急に増

え始めて辺たりを領有し、景色が変わる程の所も現われた。こ

うもなると自然のバランスを崩しかねない困った植物だと、私は

注目するようになった。

 所が今日も、体を紅色に染め上げた♂のベニマシコがナガバ

ヤブマオの実を啄み、淡褐色の♀も、腹部の白い幼鳥?も懸命

に実を啄んでいる。

冬の季節になると、ナガバヤブマオは冬鳥たちの生命をつなぐ

重要な植物になるのだ。

落ち葉は反りかえって 乾いている。

紅に着飾った ベニマシコの♂が ナガバヤブマオの茎に止まって・・・

こちらも 食事中・・・。

ナガバヤブマオの実を ・・・・・。

お腹が白くて 見るからに可愛い。 

ナガバヤブマオの実は なかなかゴツクテ堅そうだ・・・。

綺麗なメス 美人?だと思いませんか?

 ナガバヤブマオは 冬鳥にとって救世主かも。


No. 1543 ~ 再び ミサゴ が ~

2017年12月27日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.15.晴 6℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 湖畔の広場では、クリスマスツリーに電飾が付けられ、毎夜

人々で賑わっていると言う。

 今日は“けやきの会”の人達と自然を楽しもうと、林道歩きを

している。山から流れ出した水は路上に広がり、枯葉や落ちた

実を巻き込み凍りついている。

 会の人達が欄干にもたれ、下を覗き込んでいる。山からの流

水が作った溜まり水に、カエルが何匹か居るのだと言う。空から

の水面反射を避けて見ると、ヤマアカガエルが水面から顔を出

し、前後の足を伸ばし、体を沈めているが、元気そうだ。

 「そろそろ越冬に入る頃だと思うのだが?」頭の中でカエルの

いる情景を何回か展開させてみたが、カエルの気持ちが解ら

ない。

 今度は一同立ち止まって、大空を見上げている。高い空をトビ

が互いに円を描きながら舞つている。円を作ったり、崩れて細長

くなったり、旋回する度にトビの姿が小さくなって行く。トビの群れ

は上昇気流に乗って高度を上げているのだ。青空に吸収されそ

うだ。

 私は3日前にこの林道を歩いている。湖面に浮かぶ台上にミサ

ゴが居たのを思い出し、双眼鏡を目にすると、同じ場所に今日も

いた。違いは腹面を見せている事だ。

暫く行くと旋回に出会った。「ホントだ。頭から体の下面が白く見え

る」双眼鏡を目にした一人が呟いた。

 胸の茶色の帯が細いので、♂のミサゴなのだろう。

湖畔は クリスマス気分。

落ち葉も 落ちた実も 凍りついて・・・

ヤマアカガエル 元気だ。

トビが 何処へ旅する。

今日も ミサゴ が待っていた。

ミサゴが 今日も飛んだ。

けやきの会の仲間

 


No. 1542 ~ ミサゴ が 飛んだ ~

2017年12月26日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.12.晴 9℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 ジェット旅客機の後を、少し遅れて飛行機雲が、サルビア

ブルーの空に、白い布を晒しながら進んでいく。

 宮が瀬の上空は空路になっているのか、次々と西に向か

う。高度は1万m付近なのだろう 爆音は聞こえないが、今日

の様に気象条件の合った日には、飛行機雲が教えてくれる。

 ニセアカシアの枝にいるツグミが、飛行機雲を眺める様に、

振り返って空を見た。

 ヌルデが粟粒状の実を、房状に下げている。冬鳥が食べ

た痕もなく、時期が早いのだろうか。

 前方にカメラを持つ2人連れが、日陰の山の斜面にレンズ

を向けている。「フサザクラの枝で、実を食べているらしいで

すよ」とRさんが耳打ちしてくれた。

 体を赤く染めたベニマシコの♂が、まだ未熟そうな実を啄ん

でいる。翼が嘴からはみ出したまましばらく動かしているが、

種子が分離し難いのだろうか。

 湖面を見ると何時もの様に監視台が浮いている。今日もカ

ワウ、アオサギが休んでいるが、屋根状の金具にミサゴが背

を向けて止まっていた。頭を左右に動かしてはいるが、向き

は変わらない。特徴の体下面の白色が見えない。「飛んで

欲しい。羽を広げた姿を見たいわ」とRさん。しばらく行くと

、トビ大の鳥が空を旋回している。

 双眼鏡を目にして、小声で叫んだ。「ミサゴが飛んだ!」

ジェット旅客機に 少し遅れて飛行機雲が・・・

ツグミが 振り返り空を見た。

ヌルでお実は まだ早いのか。

「フサザクラの実を 食べているらしいですよ」・・・

「カワウですよ」とUさん。「頭が白く見えるのは、ミサゴでしょう」とRさん。

背を見せて 止まっていた。「飛んでほしい」・・・・

 声が聞えたように ミサゴが飛んだ。・・・


No. 1541 ~ 突然のヤマセミ ~

2017年12月24日 | 野鳥

観 察 月 日   2017.12.12.晴 9℃

観 察 場 所   清川村 宮が瀬

 林道に入ると、山から浸み出した泉が道路へ流れ出し、此処

のところの寒さで滑らかに凍り、空からの光を青白く写し出して

いる。

 冬枯れの木々を眺めつつ、これと言う鳥も、虫も、草もなく、汁

垂橋まで来た。

 前回この橋を眺めたのは11月28日で2週間前、この日は湖

を囲む山々は深紅の衣を水面に写し、「今年の宮が瀬は今まで

にない素晴らしさだ」と興奮気味であった。それが今日の眺めは、

隧道を囲むイロハモミジの深紅の陰もなく、何処へ消えたのか

裸木が立って居るばかりであった。

 「ヤマセミですよ!」突然Rさんの声、そして指さした。

いつもは、一拍遅れ気味の私も、その瞬間目に入り、レンズが捕

えた。

 「さっきから、キョッ キョッ と鳴き声が聞こえていて、気になって

いたんです。」「それで・・」と私が聞き返すと、「アオゲラ等キツツキ

の声に似ていたし、それもこの山の上の方から聞こえたので、直ぐ

にはヤマセミに結び付かなくて」と・・・。

 直ぐではではないが、崖から略水平に湖面に向かって伸びた木

の幹に、ヤマセミがいた。そして、首を動かし水面や周囲に気を配

り、時折 キョッ と鳴く。「鳴くと、尾があがりますね!」とRさん。

確かに自分の存在を表すには、体全体の力を出し切っているのだ

ろう。、 やがて幹を離れて急降下、湖面を大きく旋回し、青空に向

かって伸びた高木の先端に移動した。

流れ出た泉も 完全に凍りつく。

汁垂橋、隧道は、完全に冬景色。

「・・・山を越して キョッ の鳴き声が・・・・・」とRさん。

「ヤマセミですよ!」

「 鳴くと 尾が上がるのね!」

湖面を 大きく2周する・・・

高木の先端に 移動。眺めがいいのでしょうか?

再び飛翔 入り江の林に姿を消した。