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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1553 ~ 玄倉 の 2月 ~

2018年02月15日 | 野鳥

観察月日  2018. 2.11.曇→晴 7℃→15℃

観察場所  山北町 玄倉

 予報の通り、前夜から降った雨は朝方には上がり、道路は

濡れていたものの、「晴れる」との予報に明るい気分で行く。

 246号線では14℃、清水橋を曲がり集落に掛かると11℃

と降り、玄倉に付いた時には、気温7℃であった。

 山を見上げると、木々の芽は膨らみ、橙紅色のベールを引

いたように霞んで見える。元ビジターセンター前庭に植栽され

たアカガシの冬芽は大きく膨らみ、昨夜の雨がしずくとなり、

西丹沢の山々が逆さに写っている。

 コナラの枝にヤママユの繭を見付け、以前Rさんがヤママユ

の繭から紡いだ糸があったので、糸を伸ばしてみた。その長さ

は約9m、1匹の幼虫がはいた糸の長さに驚く。

 裏庭のエノキの枝に越冬しているアカボシゴマダラの幼虫を見

に行く。1月は5匹いたのに、皆で必死になって探して見たが4匹

で、1匹足りない。どうしたのだろうか?

 玄倉林道を歩くが、静かに戻った。ヤマアジサイの枯れ花が揺

れ、エナガの群れに出会い、30~40m程並行して歩く。ウラジロ

ガシの常緑樹の中を、イヌシデ、コナラの落葉樹の小枝を移りな

がら、自在にに移動し、私達を楽しませてくれた。

 川幅が広がった河原では、カヤクグリが2羽、枯葉を返しては餌

を探す行動を、長い時間みせてくれた。

 最後にクマタカも高い空を飛び、その頃青空が顔を出した。

雨上がりの 丹沢湖。

アカガシの冬芽も膨らんで。

ヤママユの繭。

アカボシゴマダラ幼虫。

エナガ。

エナガ。

カヤクグリ。

クマタカが飛ぶ。

玄倉の林道で。

 

 


  No. 1552 ~ オオイタドリの実に・・・ ~

2018年02月08日 | 野鳥

観察月日  2018. (1.4.晴 5℃)

観察場所  清川村 宮が瀬

 「オオイタドリの実を、冬鳥は食べますか」と、昨年の暮、

宮が瀬の林道を一緒に歩いていたUさんから、突然聞か

れた。

 冬の林道を歩いていると、山側を削って作られた片側は

急斜面になっていて、そこには、オオイタドリの群落が見ら

れる。4mにも成長した茎は林道に向かってしな垂れ、節ご

とに薄い小さな羽に包まれた種子を纏めて付けた実は、逆

光受け金色に光っていた。

 私は美しいとカメラを向けたが、Uさんは北から渡って来た

冬鳥の事を思い出したのだろう。

 「オオイタドリの種は、多分食べないと思いますよ」と、私

は即答した。

 それは、今まで歩いている中で、食べているのを一度も見

ていないからである。それと、羽に比べて種子は小さく薄く、

餌になるとは思い難い事もプラスしていた。だが、「餌の乏し

い真冬の中、もしかしたら?」の思いも片隅に残ってはいた。

 私の冬はバードウオッチャーに、鳥の写真も写す。だが、珍

鳥、可愛い鳥、きれいな鳥、・・が目当てではなく、行動とか給

餌の様子を記録したい。

 1月4日一人で林道を歩いていたら、目の前のオオイタドリの

茎に止まり実を啄んでいるベニマシコ♂に出会った。小さく薄い

羽に包まれている種は食べにくいと見え、嘴から実ははみ出し、

羽は空気に乗って回転しながら流れて行った。

林道の片側 オオイタドリの群落が。

オオイタドリ。

実が 逆光に透けて。

ベニマシコ♂が オオイタドリに。

首を伸ばして 実を。

 

嘴からこぼれた実が ひらひらと舞って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


No. 1551 ~ 雪の日 庭に来た野鳥 ~

2018年02月04日 | 野鳥

観察月日  2018. 2.2.雪 0℃

観察場所  横浜市 瀬谷区

1月23日の23cmの雪も未だ融けきらない2月2日に雪が

降り、前回よりは遥かに少なかったが、3cmを記録した。

 雪が少なかったとは言え、野鳥にとっては大きな事で、餌

を探すのには大変だ。特に今年初めて冬を越す若鳥にとっ

ては、死に繋がり兼ねない事になる。

 庭には、日の出と同じ時刻の頃、スズメの小集団がやって

来た。ウメやミカン、ユズ等の木の下、土の現われた所を選

び餌を探し始めた。

 次に現われたのが、キジバトだ。木の下のシダや緑の草の

残っている当たりを、首を上下に振りながら餌を探して歩く。

 柿の木の枝にヒヨドリがやって来た。盛んに鳴き声を張り上

げるが地面に降りようとしない。彼等は長い尾羽が地面に付

くのを嫌うからだろう。

 メジロは庭によく来る馴染みの鳥だ。だが今日は始めて見る

行動をした。庭の菜園に残っているダイコン、ハクサイの株の

上に降り、興味を示している。葉を突くのかと思うとそうではなく、

丸く包んでいる外側の大きな葉と葉のあいだに潜り始めた。始

めは遊び?の様に見えたが、その内、顔を出した嘴の先に小さ

な物を持っていた。葉の間に居る虫が目当てらしい。

 とにかく今日は給餌をしようと、ピーナツのネックレス、ミカンの

輪切りを吊るし、雪上には、リンゴの串刺しを置いた。

積雪は 3cm。

庭に積もった 雪。

夜明けとともに スズメが やって来た。

次は キジバト。

メジロは、ハクサイの葉の間を潜り始めた。 出て来た嘴に・・・・・。

とにかく、給餌を・・・

リンゴにメジロが・・・。

尾羽を気にしながら ヒヨドリが。


No.1549 ~ オシドリに会いたい ~

2018年01月27日 | 野鳥

観察月日  2018. 1.18.霧曇 10℃

観察場所  愛川町 石小屋・清川村 宮が瀬

 

 以前、石小屋ダムでオシドリの大群に出会った時の事を思い

出し、オシドリに会いたくなった。

 この日は霧の中、愛川公園に車を止め、石小屋ダムを覗い

てみた。「この頃は、来てないよ」のうわさをよそに、水面を滑

る様に泳ぐオシドリ♂♀がいた。「これは希望あり」と、立ち木に

覆われた隙間を探しながら歩く。一足先に行ったRさんが、突

然水面方向を向きながら手招きする。声を殺して急ぎ足、辿り

着き水面を見ると、3~40羽程のオシドリの群れが目に入った。

と同時に、機能を確認しようとカメラに目を向けた時、「オシドリ

が飛び立った・・・」のRさんの声がした。レンズを向けてみたが、

写っていたのは、エメラルド・グリーンの水面だけであった。

 私たちが息を止め、目立たぬ様にしていても、オシドリ達は警

戒の目で見つめていたのだ。残ったオシドリは7羽いたが、遠い

距離でありながら常にこちらを警戒している様が良く解り、泳ぐ

方向を常に変え、ダムに突き出た木立の陰から動こうとしない。

その内急な崖を軽々と登り始め、岩や草に寄り添い休止した。

 霧の宮が瀬へと場所を移した。先ずは、フサザクラの種子を

食べるベニマシコの♂♀の2羽が、私達を迎えてくれた。その後、

ルリビタキ、ジョウビタキ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウソ、

ホオジロ・・・が姿を現した。霧の水面に浮かぶ台には、今日も

アオサギとミサゴが並んで止まっていた。

愛川公園内を 石小屋ダムへ。

いない噂の オシドリが・・・・・・

群れが突然飛び立ち。反射的に向けたカメラの中に ”霧の中に飛び去るオシドリ” の映像があった!

いつも 私たちを注視しているのが伝わってくる。

足場の悪い 急な崖を 軽々と登る。

そして 岩や草の陰で 休む。

霧の宮が瀬の林道へ。 今日も台の上に アオサギとミサゴがいた。

ベニマシコ♂。

ベニマシコ♀。

ルリビタキも顔を 出した。


 No.1548 ~ タゲリの目の高さで ~

2018年01月26日 | 野鳥

観察月日  2018. 1.16.快晴 15℃~20℃

観察場所  伊勢原市 太田

 「今年はタゲリに出会っていないんですよ」とRさん。3日後

にけや木の会で歩くので、Uさんと3人で突如探す事にした。

 先ずは小田厚道路の縁で4羽のケリを見付け、「幸先は良

かった」が、その後広い田んぼを歩いては双眼鏡で隅々を見

るが、ツグミは多いが、タゲリの姿は無い。

 田んぼの遥か向こうに、リックを背にした男の人が現われ、

時々立ち止まっては双眼鏡で広域を探索している。「きっと、

タゲリを探しているのね」とRさん。私達と同様にタゲリがいな

いので、いらいらしているのだろう。その内にリックを下ろし、男

の人はあきらめたのか、バス停の方向に向かって歩き出した。

 腕時計を見ると11時を回っている。私たちもこの田んぼをあき

らめ、大田のバス停方向へと向かって歩き始めた。

 遥か先の田んぼに赤い新型のトラクターが、田を起している。

先程の男の人が其の横に立ち止まって、何やらトラクターを見て

いるらしい。始めは新型トラクターに興味を持っているのかと思

ったが、行く先は同じ道なので近づいて見ると、「タゲリが14羽い

ますよ」と声を掛けられ、偶然にも知人であった。

 私は軽く挨拶をし、トラクターが仕事をしているすぐ横の農道に

腹這いになり、カメラを構えた。それはタゲリの目の高さからタゲリ

と、見ている景色を知りたいと思ったからだ。立ち位置からではタ

ゲリの背中を見る事になる。腹這いになると、白くて美しい腹部を

通してタゲリを見上げる事になる。刈り終えた稲株の景色も違う。

タゲリは足が短いかと思っていたが、案外長いと思った。

 腹這いでいると、タゲリは警戒無くどんどん近寄って来て、「カメラ

からはみ出るから、止めてくれ」と私は心で叫んだ。「畔で眠ってい

る子がいますよ」とRさんに言われてレンズを向ける。気持ちよさそ

うに、起きそうもない。私の顔のすぐ前を低い音を立てながら、トラ

クターが進む。

ケリが 黄色い長い脚と ルビーの目がきれい。

広い田んぼ 地球は周るく見える? 探してもタゲリは見えない。

ずっと向うに 新型トラクターが。

そこにタゲリがいた。 すぐ隣の林道に腹ばいに。 それを見せたかった。

ここからは タゲリの目線のもの。

構わず 近づいてくる。

これが限界、「近すぎてごめんね」タゲリより!

「眠っている子が いますよ!」

トラクターが来ても 平気。 

顔のすぐ前を トラクターが。