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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. ~ けやきの会 1月 ~

2019年01月27日 | 野鳥

観察月日  2019.1.18.晴 10℃

観察場所  厚木市 七沢 (自然環境保全センター)

 けやきの会の人達が、センターに来る時間なのに見えない。

 バスを降りて歩いて来る方向を見ると、リハビリセンターの池の

所で立ち止まっている。池には、カルガモ、コガモ等がいるので、

眺めているらしい。迎えに行くと、散策路に沿って登って来た。

 道端には、すっかり枯葉色になり、茎は確りとしているが、穂を

下げたエノコログサの群落があった。メリケンカルカヤは、造成地

や高速道路に沿って生息域を広げた植物だけあって、隙間の土

地を領有している。

 ツバキ園を通って、センダンの大木に立ち寄る。いつもの年だと

ヒヨドリの群れが、代わる代わる来ては実を食べるのが見られる

のだが、今日はそのが姿がない。

 見本園に植えてあるモクレイシへ行く。大寒の季節、木々は休ん

でいる様に見えるのだが、この木は若草色の果皮を脱いで、鮮やか

な橙赤色の種子を露出する。隣に粒状の蕾を付けた木が植えてあ

った。雌雄別株だからだろう。

 今年はセンターでも、野鳥は少ないと言う。見本園の薄暗い小道

と藪の間を出入りする小鳥が目に付いた。望遠レンズで見ても色が

良く解らない。双眼鏡で見ていた人が、ルリビタキの幼鳥だと呟いた。

 大山原生林のモミの苗木も大きくなった。その先でシジュウカラが

囀る。季節は冬でも、彼らには“もう春”を感じているのだろうか。

池にコガモが泳いでいる。

散策路を 登って来た。

エノコログサ。

メリケンカルカヤ。

モクレイシ。

隣の 雄木。

ルリビタキ幼鳥。

春を感じたのか シジュウカラ。

けやきの会 のメンバー。

 

 


No. 1618 ~ ミニ観の日に ~

2019年01月25日 | 野鳥

観察月日  2019.1.14.晴 10℃

観察場所  厚木市 七沢 (自然環境保全センター)

 木々が寒さに耐えているのに、ソシンロウバイの花は満開だ。

ロウバイより花は大きく、花の中程まで黄色で、同じ中国原産だ

が区別できる。

 谷戸への道を下りに掛かると、長いレンズを北に向け、連写し

ている人がいた。「何を写しているのだろう」ひとりごとを呟きな

がら、レンズの方向を探したが、見つからない。気の毒に思った

のか「ほら、その幹のすぐ横にいるでしょう」と教えてくれた。混

み合った枝の間を通して、思ったより近くの枝に、“キョトン”とし

た風貌で止まっていた。

 階段を降り、コナラの林越しに見える池の上を、キセキレイが

歩き、餌を啄んでいる。凍っているのだ。

「右向きで歩くと体色の黄色が美しく見えるが、向きを変えて左へ

歩くと、それが消えてしまうわ」とRさんが呟く。光線の具合なの

だろうか。その後、大胆にも池に体を沈め、しばらくは、体の手

入れをした後飛び去った。

 イロハカエデの林に入ると、エナガの群れに出会った。枝には

紅い葉が1~2枚風に揺れ、後は細い冬枯れした枝だけだ。エナ

ガはその中を細かに飛び、枝に下ったりして、餌を探している様だ。

 研究棟の横では、ヤマガラがナツツバキの実をくわえ、中の種子

を出しては食べている。

 午後雑木林を歩いた時、「これ何ですか」とK.Sさんに呼び止めら

れ、振り返ると“クロテンフユシャク”がササの葉上に休んでいた。        

 センターにある雑木林は、フユシャクにとって良い環境だと思える

のだが、この冬始めての出会いであった。

ソシンロウバイは満開だ。

枝枝の間の向うに イカル が。

キセキレイが 右に歩くと!

キセキレイが 左に歩くと!

エナガ が。

ヤマガラ が。

クロテンフユシャク

池の水の 水温は?

 

 

 


No. 1616 ~ 1月 玄倉だより ~

2019年01月17日 | 野鳥

観察月日  2019.1.13.晴 4℃

観察場所  山北町 玄倉 (丹沢ダム)

 

 車窓から丹沢湖を左に眺めると、澄み切った湖面に幾筋もの白線

が引かれ、それが進んでいる。長いレンズを付けた人が、湖面を覗

き込んでいる。

 「オシドリだ。すごい数が湖面を滑っている」運転しているRさんに

思わず話掛けていた。本心は降りたかったのだ。

 今日は遅く、10時到着。みなさんが待っていた。

「今日はオシドリ、凄いですね」つい私が一声。それに応えてWさん

「ダムの北側の周遊路へ行ってみましょう」すぐに歩き出した。双眼

鏡で見ると、ダムの西側奥に白波の帯が見え、その先にオシドリの

群れが直線状に霞んで見えた。

 尚も道を進むと、オシドリは対岸の位置になり、太陽に向かう悪条

件だが、木立の切れた所で観察を始める。

 「何羽いるのか途中まで数えたが、出入りが激しく、数えるのは難

しい」とRさん。Wさんによれば“400羽”位との事。暮の頃より来てい

たと言う。

 オシドリの群れは、ダムの奥へ飛んだり、再び来たりを何度か繰り

返していた。

 

 2012年の“玄倉だより”1月号が出て来た。

8日晴4 湖面を見渡しても、始めはオシドリの姿は見られなかっ

たが、しばらくすると、湖岸の入り江や湖岸の常緑樹から出て来て泳

ぎ出した。飛んで来たり飛び立ったり賑やかであった。オシドリは119

羽、マガモは106羽をカウントした。

静かな丹沢ダムの奥を見ると。

白波の向うに。

対岸に対するところで。

♂も ♀も入り混じって。

やがて飛び立った。

行ったり 来たり 何度も繰り返す。

2012年 1月号 が出て来た。

 

 

 


No. 1615 ~ 私の仕事始め(2) ~

2019年01月12日 | 野鳥

観察月日  2019.1.4.快晴 4℃~0℃

観察場所  清川村 宮が瀬 (早戸川林道)

 

 駅前のスクランプル交差点を渡り、バス停へ向かうと、紅梅色

の薄めの半コート、同色のバックパックに2本のストックを差し、

並みの山行きのスタイルとは違う熟年の女性がすぐ前を歩いて

いた。

 「正月早々から山へ行く人がいるものだ」と思いながらバス停

のポールまで行き、時刻を確かめ自分の位置へ戻ると、先程の

女性が私の顔の前30cmの所まで近寄り、じっと見詰めた。そ

して、「A先生ですよね!」と言われ、一瞬驚いたが、昔、門下生

のArさんであった。

 「半原越えから経ケ岳へ向かう一寸した道が気になって」の言

葉を残して、土山峠でバスを降りて行った。

 バスは宮が瀬終点に付いたが、乗って居たのは私と熟年の男

だけであった。今日は野鳥の撮影が目的で、早速林道に向かっ

たが、「何処も鳥が少ない」の話からか、鳥もいないが、人もいな

い。小中沢橋の欄干から斜面を領有する枯れ蔓草を眺めている

と、地上に微かな動きが感じられた。

 レンズで探すと4~5羽のアトリが、蔓草と地上を飛び回ってい

る。地上に降りては種を拾っては食べている様だ。

 先へ行くと、林道脇を石積みしたその上を、一羽のアオジが嘴

で落葉を除けては、平たい円形状の種を拾い食べている。

 林道には、ヌルデ、カラスザンショウ、フサザクラ等の実が豊富

に残っている。鳥が来るのはこれからなのだろうか。

 私が帰路に付く頃には、鳥屋さんで賑やかになった。

小中沢橋の欄干から、一人眺めていると。

アトリがいた。

林道脇に アオジが。

盛んに 餌を拾う。

カラスザンショウ。

ヌルデ。

フサザクラ。

私が帰路に就いた頃の林道。

 

 


No. 1614 ~ 私の仕事始め ~ 

2019年01月08日 | 野鳥

観察月日  2019.1.4.快晴 4℃~0℃

観察場所  清川村 宮が瀬 (早戸川林道)

仕事始めは 1月4日宮が瀬と決めている。

 2017年は、野鳥撮影の帰路、林道の舗装された上を、ダムの方

向から崖へ向かって速足に横切る小さな昆虫が目に止まった。

 急いで近寄ると思わず「ガロアムシだ!」と、私は叫んでしまった。

初対面の昆虫だし、厳寒の冬の最中、林道上を歩くなどとても考え

られない事であった。

 2018年は、ニホンザルの群れに出会った。クズが樹木を絡みな

がら登り、豆の入った鞘を豊富に下げていた。高い枝の先まで親ザ

ルも子ザルも登り、もぎ取っては食べている。

 2019年、今年も仕事始めで林道に立っている。ここの処雨が無く、

森は乾燥している。だが、林道の脇に積もった落葉には、霜の結晶

が付き造形的だ。ダムが空気中に水分を補給しているのだ。山の斜

面から流れ出た水は林道に溢れ、厚く凍っている。気温を見ると0℃

を指している。

 林道を歩いても野鳥の影を見ない。

 隧道を過ぎると、左は低木の茂る崖が続き、見上げるとジョウビ

タキの♂が、見覚えのある低木に止まっていた。

 ここは、昨年の10月30日、3人で“ネイチャークラフト”の材料集

めに歩いた所だ。見上げると、枝を広げたイヌザンショウの株が幾

つもあり、赤紫に色付いた実がたわわに付き美しかった。

 今日は、ジョウビタキが熟しきった黒い実を、Ⅰ粒づつ摘まんでい

る。まだ他種の実が豊富にある事から、イヌザンショウが好物なの

だろう。

凍りついていた。

落ち葉の霜の結晶。

見覚えのある枝に ジョウビタキが。

ここは 昨年の 見覚えのあるイヌザンショウ。

実を 狙って。

昨年の様子。

1粒づつ つまんで。 イヌザンショウの実が好きらしい。