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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No. 1690 ~ 正月3日 の 野鳥 ~

2020年01月24日 | 野鳥

観察月日  2020.1.3.快晴 10℃

観察場所  清川村 宮ケ瀬

  正月3日宮ケ瀬行きのバスに乗る。乗客は私以外、熟年

の女性一人だけ。山歩きの服装だが何処を歩くのだろうか。

 私は800㎜のレンズを下げて宮ケ瀬の林道へ入る。ダム

を管理している財団は正月休みで、広い駐車場は閉鎖中

だ。野鳥の写真を写す人、観察をする人の多くは車で来

るので、生憎だ。

 林道の山側ほぼ半分は落ち葉が積もり、道路の舗装が

隠れていて気分いい。今年の冬は暖かいが、ダムからの

湿度の為か、茶色に染まった落ち葉の上に霜が降りてい

る。歩き始めたが、野鳥の声が全く聞こえず、静寂そのも

のだ。

 昨年も野鳥に出会う事が少なかった。ベテランの“鳥屋

さん”に出会うごとに、「鳥の様子どうですか」と尋ねたが、

いつも「少ないねえ、何処に行ったのかね」と返って来た。

今年の冬もまだ始まったばかりだが、少ない感じだ。

 林道はダムに沿うように造られているので曲がりくねり

、日向と日陰が出来る。陽のよく当たるヌルデの木に、ダ

ム方向からジョウビタキが上ってきた。そしてたわわに下

がる実をつまみ始めた。次に飛んできたのが、ツグミだ。

確りした嘴にスリムな体。ジョウビタキを追い払った。そし

て、30分程領有した。その後は、来ては消えしていたの

が、ルリビタキ雌とメジロ、小さい嘴に実の幾つかを頬張

る様に吹き出しそうになる。

 正月3日。TVでの箱根駅伝複路の賑わいをよそに、自

然を求めて林道を歩く人の多いこと! 私の親しいSさん

も、今年成人式の娘さんと歩いているのに、ばったり直面、

驚いた。素晴らしい!!

「近年の地球はおかしい、心配だ」自然の仕事、自然の

ボランティアをしている者は、“宇宙船地球号“の行く先を、

考えたい。

正月のバスはすっきり。

林道は、落ち葉で埋まる。

日当たりのいい、ヌルデの木。

ジョウビタキ♂がやって来た。

ツグミ追い払い、実を食べ始める。

しばらく ツグミの独り占め。

その後 ルリビタキ♀がやって来た。

メジロ やって来た。

林道は 自然を感じる人で 賑やかだ!

 

 

 

 

 

 


No. 1687 ~ ベニマシコが来た ~

2019年12月25日 | 野鳥

観察月日  2019.12.13.曇 5℃

観察場所  清川村 宮が瀬

 「ルリビタキの声がするわ」とRさん。双眼鏡で木々の枝先を

探している。私もカメラのレンズを向けて見るが空を覆う雲が

乱反射してまるで墨絵の世界を眺めている様だ。鳥の姿は捉

えたものの黒く潰れて色は見えない。

 「腹の黄色がキレイだったので、ルリビタキの♂だと思うわ」と

双眼鏡で追っていたRさんの呟き。私にはよく解らなかった。

 林道を左から右に、斜めに飛び、ブッシュから突き出たオオイ

タドリの先端近くに止まった。胸の羽毛が黄緑と美しく、暗い茂

みにそこだけ明りを付けた様な、アオジだ。

 山の崩れを止めた石垣の上はオオイタドリが続く。普通は本州

の日本海側を歩くと見掛ける植物で、以前は宮が瀬にはなかっ

た。目立つようになったのは、ダムが出来、沿って走る林道が出

来てからだ。

 アオジは翼の広い種を一枚?づつ摘まみ、時には束ねてくわえ

振り落として食べ、長い時間食事に費やした。

 「このアオジさん、ゆっくり見せてくれて、いい子ね」とは、Rさん

のことば。お陰で私も、ゆっくりカメラに記録する事が出来た。

 10m先に「今日は寒いですね」と親しく挨拶を交わした人がい

て私に手招きをする。そこには、アカマシコの♂と♀が餌を食べて

いるのを教えてくれたのだ。

人は、挨拶一つで、心が通い、友になれる!

やっと カメラで捕まえた ルリビタキ。

「いい子ね」のアオジ。

束をくわえる。

手招き されたそこには。

ナガバノヤブマオの種を 啄ばむ♂。

ベニマシコ ♀。

ツグミ キハダの実を啄ばむ。


No. 1630 ~ 私のミニ観3月 ~

2019年03月26日 | 野鳥

観察月日  2019.3.17 晴 13.3℃

観察場所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 メジロの群れが吸蜜に飛び回っていた。私はミニ観に使う、

写真パズルを作ろうと望遠レンズを向けた。

 “春めき桜”と言えば、南足柄市が誕生の地、狩川堤防の

「春木道」が有名で、3月13日に満開の中を歩いて来たばか

りだ。この日は強風の為かメジロは見掛けなかった。

 さて、保全センターでメジロの撮影を始めたのは10時01分、

シャッター音がし、場所を移動しながら撮影を続けても、メジ

ロは気にせず飛び去ろうとしない。花が多く蜜が豊富なのだ

ろう。次の予定があるので撮影を止めたのは10時11分。メ

ジロ吸蜜の映像は40コマ程になった。

 そして、撮影を終えて、何故、どうして、と不思議に思えた

事があった。

 それは3月2日、ウメの花に吸蜜に来ていたメジロを撮影し

たが、その時と比べて、サクラでは吸蜜の姿勢が全く違って

いた事だ。

 メジロは花から花へと素早く動き、体を真横から垂直へと

連続的に不自然と思える姿勢を取りながら吸蜜に励んでいる。

 その訳は、メジロ自身と言うよりは、サクラの花の造りや仕

組みにメジロを動かす秘密がある様だが、解るだろうか。

ミニ観では、先ずはススキの原をみんなで歩いた。1月、カ

ヤネズミの巣の跡を探し、みんなで考えや疑問を出し合った

が、2カ月経った今日も、カヤネズミの話題に集中した。だが

ススキの原は、立ち止まってはいない。ススキ自身、ヨモギ、

・・・・・生き物達と季節は待っていない。観察の目線を切り

変えよう。

”春めき桜”にメジロの群れが。

3月13日 ”春木径”を歩いたばかりだ。

3月2日 ウメの花の蜜を吸うメジロ。

サクラの蜜を吸うメジロ。

サクラの蜜を吸うメジロ。

1個の花芽から7~8本の花が!

ススキの原では 今日もカヤネズミで盛り上がり!

だけど、ススキの原は 止まっていない。


No. 1624 ~ 私のミニ観 2月 ~

2019年02月22日 | 野鳥

観察月日  2019.2. 17. 曇後晴

観察場所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 ヒヨドリが盛んに啄んでいたセンダンの実も、木の上方のも

のは殆ど食べられ、下方の横に広がる枝の実は残っている。

ヒヨドリは、実の近くの枝に止まり、体を伸ばして実をくわえ、

引きちぎり取っている。それには、上方の実の方が取り安い

のだろう。

 今日は、枝にいるヒヨドリは2~3羽で、多くは地上に降り

ている。尾が長く、歩くのも上手では無いヒヨドリが、地上

に群れているのが不思議だ。

 見ていると、実を細い嘴で摘まむと、急いで木の上へ飛ん

でいく。ヒヨドリが降りていた所へ行って見ると、実が沢山落

ちていた。ヒヨドリが枝上から落とした物だろう。

 先月、カヤネズミの巣を探し歩いた時は、ススキの枯れ野

はふっくらしていたが、一か月経った今日は平にへたってい

る。すると、オオカマキリがススキの茎に産み付けた卵嚢が

浮き出て、幾つも手にする事になった。だが、手にして驚いた。

どの卵嚢も破られ、中心にあった筈の卵が総て食べられてい

る。食痕から見て野鳥であろうと思えるのだが。それは、いつ

だったのであろうか。

 オオカマキリが産卵したのは秋、ススキの幹も葉も立っていて、

卵はその景色の中に融け込んでいた筈だ。

 時間が立てば刻々と環境も変化し、見えない筈のものが表に

現われて来る。

2月のセンダン 

何故か、ヒヨドリが地上に降りている。

地上に 実が落ちている。

ヒヨドリがつまんでいた。

刈られたススキは ヘたれて来た。

オオカマキリの卵嚢が目立った。

「春が近い」と コゲラのささやき!

今日の すばらしい仲間たち!

 

 


No. 1623 ~ けやきの会2月 ~

2019年02月20日 | 野鳥

観察月日  2019.2. 10.晴 2℃

観察場所  山北町 玄倉

 今日は、けやきの会の人達と相模原貯水池に来ている。

 「オシドリが見えます。ざっと80羽か」との声が聞こえた。

貯水池は広いので遥か彼方に、粒状の鳥が直線に並び、

双眼鏡で覗くと色は黒くつぶれているが、オシドリの群れ

と確認できた。オシドリは時折飛び立ち、水面の数は増減

する。池の土手を戯れる様に登り降りする群もいて、動く

度に白い腹部が見え隠れする。

 近いブイの傍らにカンムリカイツブリが水面に現われ、す

ぐ潜る。オカヨシガモの6羽の群れが過ぎ、コガモの小群が

飛来し、水面に浮く白い泡状のものを啄む。

 双眼鏡でじっと見ていたRさんが、「オシドリの近くを、ヨシ

ガモ6羽が離れる様に一列で泳いでいます」と私に言う。

 ここの貯水池に来たのは、何年前だったろうか。その時は

池を半周する様な道の草地には、おびただしい程のカモの

抜け羽が落ちていたのに、今日はそれが見当たらない。

 細かな雪がちらつき出し、寒さに追われる様にして、県立

相模原公園へ向かう。広い芝生の中心に、アトリの群れが

食事中だ。犬と散歩の人が動くと、一斉に飛び立ち、周囲

のケヤキの大木の梢に退避する。

 一昨年、代々木公園の芝生で、アトリの群れに出会った。

「アトリに会うなら都市公園」が、近頃のトレンドなのだろうか。

相模原貯水池 寒空の向うに丹沢の山々が連なる。

「オシドリ」が・・・・

土手を上り下りするものも・・・。ヨシガモも見える。

相模原公園 紅い実のタラヨウ。

後方の芝生に・・・・。

アトリが餌を拾う。

時折飛び立つ。

早咲きの サクラが。