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足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.1213 ~ 週末 再び 大雪 ~

2014年02月17日 | 自然現象

観 察 月 日  2014.2.14 雪 0.9℃ 15.小雪 0℃

観 察 場 所  横浜市 瀬谷区 

“「南岸低気圧」2週間連続“と新聞の見出しにあった。東京都心は先週

と同じ27cm 、庭では、先週より20cm も多く60cm ~70cm の積雪が

あり、雪国そのものだ。

 雪を降らせる低気圧には、“ストライクコース”があると言われる。台湾

付近か沖縄あたりで発生した低気圧が、八丈島へまっしぐらと見れば予

報は雪、北寄りならば雨、南に逃げれば曇の場合が多いと言われている。

 真夏に降る雨も、遥かに高い空では雪なのだ。上空の雪が地上近く

に落下した時、それが融けるか融けないかの違いに過ぎない。

 地上の気温が7℃以上なら降るのは雨、2℃以下なら6割方は雪、1℃~

6℃の間なら雨と雪が5分5分と見ている様だが、それを判断するのは人

間なのだから並大抵のことではないのだろう。

 私あたりの年代には、“南岸低気圧“と言うよりは”台湾坊主“と言う方が

”ピッタリ“くる。

 以前NHKの気象キャスター倉嶋厚氏によると、“台湾坊主”の名称は広辞

苑の第1版(S.30)には無く、第2版(S.44)に登場したのだと言う。手元にあ

る第2版(S.55)を開くと(2)冬期末に台湾付近で発達し、本州南岸沿いを

北東進する温帯低気圧。太平洋岸の降雪の原因となる。とある。いつ誰が

命名したのか不明だが、第2次大戦の時耳にした予報官が居たと言う。  

 因みに電卓の広辞苑を叩くと、(2)東シナ海低気圧の旧称 とあった。低気

圧の名はともあれ、これ以上の雪は勘弁してほしい。だが又(水)(木)に

雪の予報が!

14日 7:17 早朝より細かい雪が降り出した。道路は薄らと白くなりだした。

14日 12:03 細かいみぞれ交じりの雪になり、白さが消えた。

両側には、先週の雪が残っている。

14日 14:27 雪が激しくなり 結晶の大きな雪も交じる。

本格的に雪が積もり始めた。

15日 7:08 小雪  雪国の様な積雪に驚く。

14日 14:30 庭の菜園 先週の残雪の上に雪が積もり始めた

15日 7:10 庭の菜園に 70cmもの雪が積もる。

 

 


 No.1203 ~ この冬 一番の霜 ~

2013年12月25日 | 自然現象

観 察 月 日  2013.12.21.晴 ‐1℃

観 察 場 所  瀬谷区 瀬谷

 前日は、愛川町の嘗ては養蚕で栄えた集落を通り、中津川を渡って

厚木市に、八菅山辺りを歩いていた。

 朝、雲が厚かったものの、すっかり晴上がり、冬の陽の暖かさを感じ

ながら、散歩気分であった。が、昼が過ぎたころ、急に冷たい風が吹き

抜け、空は黒い雲に覆われた。天気予報の通り雨が落ち始め、みぞ

れ交じりの冷たい雨に変わった。

 明けて翌朝、丹沢大山山塊を遠望すると昨日の雨は雪で、山々の谷

筋は白く化粧をしていた。家の前の道路は昨日の雨が凍り、野は今年

一番の霜が降り、霜柱が立った。 

 みずなの間から覗かせるホトケノザ、その葉にびっしりと霜が付

いている。ルーペで見ると葉の表面が凍るのではなく、細かな立方体の

氷が付いている。その氷の粒は葉に生えている微細な毛を頼りに付い

ている。

 霜は、空気中に含まれる水蒸気(気体)が冷やされ葉の表面に氷晶が

出来たものだが、葉に生えている毛を核として氷が成長したものだ。

 これからが本格的な冬到来と言うのに、その葉の陰に桃

色の小さな粒が見える。幼い蕾を既に用意しているのだ。霜はその蕾に

まで容赦なく付いている。

 地表に張り付いているのはオオマツヨイグサのロゼットで、空間より気温

は低いのだろう。氷の漬物のように見える。葉の表面がキャンディーの

様に見えるが、やはり、葉脈に生える毛を核として氷の立方体の結晶が

びっしりと並んでいる。

 キュウリグサ、ダイコンソウ、オオイヌノフグリ、タチツボスミレ・・・芽生えた

ばかりの草にも空から霜は降りて来る。

伸び上っているホトケノザに霜がびっしりと・・・

細かく生える毛に氷晶が

蕾が用意されて

それも氷の粒に覆われて

オオマツヨイグサのロゼット

葉の表面がキャンディーのように見えるが

やっぱり 毛に付いた氷の結晶

キュウリグサ

ダイコンソウ

オオイヌノフグリ

タチツボスミレ

セントウソウ

                                                          

 

 

 

 


No.1191 ~ 強風雨の中の 生き物たち ~

2013年10月25日 | 自然現象

観 察 月 日  2013 10.20.強風雨 18℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 

 すごい雨と、横殴りの強風だ。傘を指しても役に立たないので、

ポケット用のデジカメにした。そこで、写真写りが悪く本来は使用

不可のものだ。

 草木の葉は雨水で光り、ニシキギ・・・等の実は水滴で飾るが、

植物にとっては、待ち望んでいた雨ではなさそうだ。

 その中でも、待っていて?有効利用しているのは“ツチグリ”だ。

雨の湿度を受けて堅い外皮を星形に開き、球形の袋(内皮)が現

われている。頂上に穴があいていて袋に雨粒が当たれば“胞子が

発射”されるのだろう。

 雨を待っているのはカタツムリだ。ステージに付いたコケを、やす

りの歯で削り取って食べている。

 ジョロウグモは、雨は苦手だが逃げてはいない。足を上下に伸ば

し、“雨水を避ける、流す“ポーズを採っている。

 チョウも雨は苦手だ。気温が下がると、飛ぶ事も儘ならない。地表

近く、茎の絡み合うチジミザサの中に、ヤマトシジミがじっと雨に耐え

ていた。

 ウラギンシジミは、人の背丈ほどの高さに突き出た竹の枯枝にしが

み付き風雨に耐えている。強風が来る度に45°も動くが枝から離れな

い。「これでは、風向計・風速計だ」Yさんが思わず呟く。地上のコナラ

の落葉の上で雨をしのぐウラギンシジミもいた。木立に隠れて風雨を

避ければ良いのにと思うのだが、チョウの羽は鱗粉で、体は毛で覆わ

れ、彼女は生まれながらにして、レインウエアーを身に付けているのだ。

ニシキギの実に水滴が光る

今年はドングリの当たり年

ツチグリ

ミスジマイマイは食事の時間

ジョロウグモは雨の日ポーズ

ヤマトシジミも雨に耐える

「草の陰に隠れれば良いのに」 と 思いませんか。

ウラギンシジミがこんな所に 雨に濡れて

地表の落ち葉の上で 雨に濡れて

どうして 何故! 雨に濡れてるの!