アルゼンチン赴任 その7(クルーザー遊び) - ミューズの日記
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先日文科系さんからコメントで『人生のエンジョイの仕方がとても上手い国の庶民文化の報告、楽しみにしています。』とありましたので、今日は旧ヤマハの亜国代理店の社長の遊びについてお話します。

屋号を"PROMUSICA"(プロムシカ)と言って私が赴任したときには既にヤマハの総代理店をして20年になる会社の社長でFELIPE ROZENMUTER(フェリッペ・ロセンムテル)と言います。彼はバツイチで金持ちであるため遊びも我々とは桁の違う遊びをしていました。
ブエノス・アイレスは丁度緯度が日本の千葉市に当たるため四季がはっきりしています。もちろん北緯と南緯の違いはありますが・・。初夏から初秋にかけての陽気のいい休みの日になると彼はよく舟遊びをします。と言っても60フィートもあるクルーザーでちゃんとキャプテンとコックがいるんです。私も時折招待されては遊ばせて貰いました。特に最初2ヶ月は単身でしたのでね。写真はそのひとコマで右側で寝そべっているのがフェリッペです。

彼は必ず友人を招待するのですが、若い女性が多かったですね。やはり金持ちの独身はもてますからね。赴任して直後、初めて招待された時には若く美しい女性が3人いて、挨拶で握手をしたのですが顔を寄せてきて私の頬にキスをするではないですか!一瞬ひるんでしまいましたが、向うでは初対面でも頬にキスをする習慣なんです。これは慣れるといいものですよ。そして電話の最後にも親しいも者同士ですとUN BESO(一つのキス)、MIL BESOS(千のキス)、UN MILLON DE BESOS(百万のキス)などと言っては電話を切るんですね。キスが信頼・友情・愛情を表すスキンシップの一つになってるんですね。変な意味ではなくこれはいい習慣だと思いますよ。日本の文化ですと愛情を表す手段にしか使いませんからね。

そしてクルーザーで何をすると思いますか?
呑んで、食べて、おしゃべりして、昼寝してのんびりするんです。若い人は水上スキーやジェットスキーで遊びますが、彼は一日のんびりするだけなんです。もちろん人脈も広い人間ですから電話も掛かってくるし、またよくしゃべります。ご存知の方も多いと思いますが、ラテン系のおしゃべりはホントにおしゃべりですからね。私はメキシコで慣れていたとは言えスペイン語での会話ですからやはり疲れます。夜にはどっと疲れて帰ったものです。

とまあ、フェリッペは個人的にはとてもいい人なんですが、ビジネスマンとしてはとんでもない食わせ者の一面があり苦労させられました。アルゼンチンには仕事で赴任したのにまだ仕事の話をしてませんね。その辺りはまた後日・・・。

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コメント
 
 
 
興味深かったですが (文科系)
2006-08-24 00:51:48
これはこれで大変興味深かったんですが、今後について、図々しくちょっと注文。

詐欺師紛いの独身大金持ちの話は、僕の趣味にはちょっとあいません。僕の趣味はこういったこと。普通の庶民たちが、時間を見つけ出してやる文化活動とか音楽活動、これです。庶民への文化活動の浸透ということですね。日本では例えば、盆栽、庭造りなどのように、普通の家が全てやっているというようなものを、注文したい。ここまでは行かないとしても、音楽で何か近いものがありませんか?

注文ばっかりで済みません。
 
 
 
アルゼンチンについて (理科系)
2006-08-25 10:22:30
いつも、楽しみにして読んでおります。世界中で仕事されていたのですね。楽しいばかりでなく、ご苦労も多かったと思いますが、うらやましい限りです。アルゼンチンというと私の周りではなじみがないので、いろいろと教えてください。
 
 
 
ありがとうございます (山下 高博)
2006-08-25 10:33:04
文科系さん、理科系さん、コメントありがとうございます。どこまでご期待に沿えるかは分かりませんが、体験した範囲でお伝えしていきますのでよろしくお願いします。
 
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