リュート音楽のひととき - ミューズの日記
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今日は中川祥治さんのレクチャーコンサート『第一期第一回バロック・リュートの世界~ヴァイスへの道』がミューズサロンで行われました。
中川さんは今年の7月にスイスのバーゼルから帰国されて以来、浜松、ミューズサロン、その他名古屋近郊で意欲的に演奏されており、その大成ぶりが高く評価されているリュート奏者です。今日は記録的な寒波で雪一色に染まった名古屋でしたが、そんな中川さんの演奏を聴きたいと熱心な方が浜松からも来てくれました。また野村芳生さんとよくデュオをなさっているヴァイオリン奏者の森本千絵さんも来てくれました。嬉しいですね、リュートやギター関係だけではなく来て頂けるなんて。

チラシに『かつて宮廷で行われていたような小さな空間で限られた人達で楽しむ、ビジュアルとトークをまじえたくつろぎのコンサート』と謳ってある通りとてもくつろげる魅力的なコンサートでした。中川さんが事前に用意された映像をプロジェクターでスクリーンに写しながらお話が始まりました。最初は1500年代のイギリスのノイジードラ、ロビンソン等から始まり1600年代のフレンチ・バロックのゴーティエやガロ、ドゥ・ビゼー、そして1700年代のドイツバロック、ビットナー、リシェー、ヴァイスまでの道乗りです。

映像は彼の楽器の製作家の写真から上記のリュート奏者・作曲家の写真、又は住んでいた街、ゆかりのお城、自然など美しいものばかり。そして歴史を辿りながら年代別に作曲家の名前や音楽様式の変遷まで簡潔に整理した映像まであり、話を聞きながらとても良い勉強になりました。熱心にメモを取る人も居て、素晴らしいレクチャーコンサートでした。なかなかこの様なレベルも高く、楽しめるコンサートはそうはないですよ。生憎の雪で予約していても来れなかったお客様がいらしたのが残念でした。今回来れなかった方も是非第2回はお出掛けください。
第2回は2月26日(日)でタイトルが『ヴァイスとドレスデン』となっています。ヴァイスゆかりの古都ドレスデンを訪ねながらヴァイスの名曲をたっぷりと演奏していただけるそうです。今から楽しみです。

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