ブログ『ミューズの日記』も装いを新たにしましたが、如何でしょうか?気に入っていただいてますでしょうか?
今夜は酒井康雄・野村芳生デュオコンサートがありましたが、そのご報告は明日に譲ることとして、気になる内生蔵さんの連載の続きをお届けします。今日でスピーカー編も4日目です。
えへん。このあいだのおねえちゃんは・・・・。じゃなかった卵のスピーカーは、この前言ったように、なかなかひつこい人が七転八倒、悪戦苦闘して考えたあげく考え出した(なんのこっちゃ)苦肉の策の大発明なのです。これにはいろんな人がびっくりしたんですねえ。また出てくる音にもこれまたびっくり。なんとなんとギターのCDをかけると、両側のスピーカーからはまったく音が聞こえず、スピーカーとスピーカーの中心の少し奥に、しかも少し上にソロギターの音がスパッと定位するんだねえ。何と気持ちのいいことか。やっと背中のかゆいところに手が届いたようなもんだわなあ。今まで聞こえなかった音があとからあとから聞こえてくるんですなあ。ギタリストの息遣いや指さばきといった緊張感というか空気感というか、そういったものがまざまざと伝わってくるんですわ。これは今まで経験したことの無い感覚ですぞ。ぜひ一度お試しくだされ。
そしてもうひとつ忘れちゃいけない重要なことがある。それはスピーカーの特性を現す方法はいろいろあるんだけんど、代表的なものを上げると、①周波数領域での評価と②時間軸領域での評価というふたつの評価方法がある。またちょっと難しくなって恐縮だけんど、①はよく周波数特性と呼ばれるもので、ほとんどのスピーカーは「周波数特性がどれだけフラットか」ということを重要視しています。つまりアンプから1の入力を入れた時に、スピーカーからも1の出力が出るかどうかということなんだなあ。つまり銀行に1000万円担保で預けたら1000万円まで借りることができます、というようなもので(変な例えだけど、今これしか思いつかないので勘弁してね)、普通1000万円預けても1000万円まで借りられなくて、800万円までにしてね、なんて言われてしまう。でも中には気前のいい銀行があって1000万円預けたのに1200万円貸してくれたりする。それが周波数特性であって(どうもムチャクチャなたとえだなあ)とにかく低い周波数から高い周波数まで1入れたら1出てくる。そんなスピーカーを良いスピーカーと言ったりする。
しかしここで実は落とし穴がありまんねん。(急に大阪弁か?)周波数特性がフラットだといい音がするのか、と思うとどうもそうではないような気がするんだなあ。周波数特性がフラットだと称するスピーカーを聴いても、いつも良いとは限らないような気がする。そうでんがな。じつはもうひとつの時間軸領域での評価を忘れてまんがな、という人が出てきたんでおまんがなでありんす。(なんのこっちゃ)
では時間軸領域での評価とはどういう評価かというと、スピーカーにひとつの「パルス」を入れた時に、そのパルスと同じようにスピーカーが急激に立ち上がり、そのパルスが止まった時にスピーカーの振動もスパッと止まるか、ということであります。これがまた実はなかなか難しいことでして、スピーカーのように質量のあるものはなかなかすぐには立ち上がりません。血圧の低いおじんのようなものです。また一遍動いてしまったら、止まれといわれてもそんな急には止まれまへん。坂道を降りだしたおばんのようなもんであります。(下世話な例えで申し訳ない)しかもそれに加えて箱も振動したときちゃあ、たまったもんじゃあありません。箱はもっと止まりません。従って音はめちゃくちゃになってしまいます。そこで先程のひつこい誰かは考えたんだなもし。(急に松山弁か?)
因みに「パルス」が解からないそこの君。ちょっとかわいい子。今度私がミューズへ行った時に教えてあげるからね。そこのむさい君。君は自分で勉強してきなさいね。
話を元に戻してさっき言ったひつこい人が「車は急には止まれない」を「止めてやろうじゃねえか」と。「エンジンの加速が悪い」のをエンジンの高性能化と軽量化、それと「味の素」も振ってやって「良くしてやろうじゃねえか」と七転八倒、四面楚歌、煮魚定食食べながら、またもや四文字熟語を駆使してやったんですねえ。そしてできたのがミューズ亭主人の山下さんが、皆さんが来たら素敵な音楽をかけてくれるあの卵のスピーカーなのですぞ。「頭がたかあい!」といったところで今日はこれまで。恐れ入ったらミューズで何か買って帰るように。ああこらこら。そこのにいちゃん。だまってこそこそ帰るんじゃない。弦の一本も買って帰んなさい。
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