酒井康雄・野村芳生デュオコンサート - ミューズの日記
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昨日は今年二度目の大雪で交通機関に影響が出たにも拘わらず、『酒井康雄・野村芳生デュオコンサート』には大勢の方に来て頂きました。
流石に中部を代表するギタリストだけあってファンも多いんだと改めて思い知った次第です。また、お二人のデュオコンサートは3年ぶりとあって楽しみにしていた方々が居たんでしょうね。それにプログラムも魅力がありましたね。お話によると野村さんが殆どプログラムを決めた様ですが、カルッリ(最近はカルリではなくカルッリと書くようですね)、グラニャーニなどのギターの古典から19世紀のノルウェーの大作曲家・グリーグのピアノの抒情的小曲集から野村さんご自身の編曲による曲、そして現代の作曲家二人、ギターの曲では『歌と舞曲』で有名なルイス=ピポーのピアノ曲のアレンジ、そしてセゴビアの為に多くのギター曲を書いたテデスコの名曲、それにプラスして誰も知らないタイの作曲家のギター作品とそんじょそこらのプログラムとはチョット違うものでした。

<プログラム>
デュオ No.2 Op.146 フェルディナンド・カルッリ
 1. ラルゴ
 2. ロンド アレグレット

カルッリに捧ぐ二重奏曲 No.2  フィリッポ・グラニャーニ
 1. アレグロ
 2. アダージョ
 3. ポラッカ
 
8つの抒情的小品        エドヴァルド・グリーグ(野村 芳生:編曲)
   
  1.アリエッタ   Op.12 - No.1
  2.ワルツ     Op.12 - No.2
  3.ゆりかごの歌  Op.68 - No.5
  4.妖精の踊り   Op.12 - No.4
  5.メロディ    Op.47 - No.3
  6.ハリング    Op.47 - No.4
  7.ノクターン   Op.54 - No.4
  8.余 韻     Op.71 - No.7

3つのタイ民謡         ウォラテプ・ラタナ=ウンパワン
 1. 美しい魔法の鶏
 2. カンボジア人の牛追い
 3. 神の招き

ボサ・ノヴァ風に        アントニオ・ルイス-ピポー
 ~ヴィラ-ロボス賛歌より~

前奏曲「エル・パティオ」    カルロス・グァスタヴィーノ
                (J.M.サラーテ:編曲)

カノン風ソナチネ Op.196    マリオ・カステルヌォーヴォ-テデスコ
 1. モッソ
 2. テンポ・ディ・シチリアーナ
 3. ロンド・アン・ファンダンゴ

お二人ともこの季節は超多忙でなかなか二重奏を合わせる時間を作れなかった事を知っている私としてはどんな演奏になるのかやや心配していましたが、なんのなんの、流石にお二人ともプロですね。見事に全プログラムを弾き切りました。お二人は楽器も違うし(酒井さんはルビオ、野村さんはフレタ)、普段はかなり違う音質と音楽を感じさせるお二人ですが、何故か二重奏をするとその異質なものが溶け合って一つの音楽を作るんですね。この辺りもやはりプロの仕事なんでしょうね。

私はグリーグの曲が好きでしたね。野村さんのアレンジもいいし、元々の曲もいいんでしょうね。とても楽しく聴けました。タイの曲もとってもアセアンしてますが、鶏の泣き声をまねる擬音も面白かったし親しみを感じました。今度楽譜を追加注文しておきます。テデスコの曲は昔『プレスティーとラゴヤ』でよく聴いた名曲で楽しみにしていました。結構難しい曲なんですが、カノン風の掛け合いを上手く聞かせてくれて楽しめました。
酒井さん、野村さん、楽しいコンサートをありがとうございました。

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