今日は花尾律子先生の『メンタル・トレーニングPartII』でした。
第1回目で大好評だったため、3・4・5月と連続3回の講座を企画、6月はギター合宿で3回の講座を組み込むことになったものです。
今回のテーマは『緊張の克服』『暗譜の仕方』で、モデル生徒さん二人が一人一人、サロンに入ってきて、ステージでお辞儀をして、座ってから、足代の調節や、調弦をしてから、第1音を出して、立ち上がってお辞儀をしてステージを去るところまでをビデオ撮影しました。撮影した映像をスクリーンに映し出して、どういう点が良くないかをチェックし、花尾先生の解説が入ってから、今度は『緊張バージョン』『世界一バージョン』の二つのバージョンで演技をして頂き、もう一度それを撮影。緊張バージョンは、緊張していて動きも早く、それぞれの動作が短く繋がっているため、見ている人も緊張しているのを感じ取ってしまいます。緊張は人に映るといいます。おどおどして緊張していると見ている側にも緊張が伝わってきます。『世界一バージョン』は『自分は世界一うまいんだ』と思って演技していただきます。すると自然と動きもゆっくりとなり、落ち着いて見えます。見ている側も安心して見ていられます。ステージに立つ、お辞儀をする、座る、足代を調節するなどの一つ一つの動作を区切ることで全く違ってきます。
先生曰く、出来るだけ細かく動作を書き出し、ゆっくりと家でも練習する事が良いそうです。そして、質問が沢山出ました。一つ一つの質問に丁寧に詳しく答えて頂きました。
次に『暗譜の仕方』です。
8つの重要項目を教えていただきました。このブログで全てをご紹介できませんが、その中で一番重要なことを一つ。それは『複合的に暗譜する』と言う事です。『視覚的に覚える(楽譜を映像として)』『聴覚的に覚える(音で)』『感覚的に覚える(指の動き)』など、自分は普段どの様な覚え方をしているのかを確認し、それ以外の方法も取り入れて覚えると、緊張で真っ白になった時にも思い出しやすいと言うことです。
更に『短期的記憶』を『長期的記憶』に変える方法です。覚えたものを時間的間隔を少しずつ変えて継続的に思い出すことで、長期的記憶にする事です。
このテーマに関しても質問が沢山飛び出しました。ブログではご紹介できませんが、それはそれは皆さんが普段悩んでいらっしゃる問題に関して山ほどの質問でした。『それはよくあるな』と心当たりのあることばかりです。それらに丁寧にお答え頂きました。
次回は4月17日(土)に『視覚能力と集中力アップ術』『能率的練習のための5か条』をテーマに行います。集中力アップ術ではモデル生徒さんに短い曲を1曲演奏していただき、集中力の型を分析しながら解説していただきます。是非ご参加下さい。お待ちしています。
山下高博
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