福田進一コンサート&レッスン - ミューズの日記
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3/20(土)と3/21(日)は福田先生のサロンコンサートと公開レッスンでミューズも賑わいました。世界を飛び回って活躍している巨匠・福田進一を間近に聴き、レッスンを受講・聴講できる訳ですから、私自身もいつもわくわくして楽しませて頂いています。今回は千葉県や石川県からもお越し頂きました。ありがとうございました。

今回の演奏プログラムは第1部にルネッサンス、バロック~ロマン派、第2部に近現代の曲を配置しての楽しい内容でした。
<プログラム>
・M.プレトリウス:テルプシコーレより 3つの舞曲
・J.S.バッハ(福田進一編):チェロ組曲第3番ト長調
・G.レゴンディ:序奏とカプリス op.23
* * *
・横尾幸弘:さくら変奏曲
・J.ロドリゴ:祈りと踊り
・J.トゥリーナ:セビリア風幻想曲 op.29
・M.M.ポンセ:南のソナチネ

そしてアンコールにタレガのグラン・ホタ、アルベニスのアストゥリアスと、アンコールで弾くには大曲を披露してくださいました。
バッハのチェロ組曲第3番は福田さんが新しくト長調で編曲したものを初演されました。原曲はハ長調で、ギターではイ長調で弾かれることが多いのですが、調性感が原曲と離れすぎているために、全音下げたト長調にされたとのこと。この調性感もとても大事なんですね。既に3番から6番までは編曲を終えているとの事ですから、近い将来聴くことが出来るのではないでしょうか。楽しみです。
いつも感じるのですが、福田先生の演奏は、潔いと言うか、メリハリがあり、鮮やかですね。明暗、フレージング、強弱などがとてもすんなりと入ってきます。

レッスンでは下記6名が受講されましたが、今回はバッハで受講した方が3名いて、その楽譜の選択からいろいろとアドバイスがありました。バッハの曲は全てが編曲になる訳ですから、その編曲の質が大事ですよね。また、バッハは数学的にも考えつくされて作曲されているため、フレージングや歌い方が曖昧だと何を言っているのか分からなくなると、とても深いアドバイスがありました。レッスンするのも大変なんだそうです。従って、福田先生曰く『今度からバッハでの受講は禁止』だそうです。確かに、公開レッスンと言う単発での受講、しかも50分~60分と言う時間の中で、難しい大曲を教えるのは大変だと思います。教える方もなんとかまとめていきたいと思う一方、編曲に問題があるとそれで時間を取られますし、いろんな事に目を瞑って大事なところだけを直そうととするのだと思います。従って公開レッスンでは技術的に余裕のある、あまり長くない曲で受講されると、技術的なアドバイスから音楽的なことまで省略することなく、完成形に持っていける、完成度の高いレッスンをして貰えるのではないでしょうか。

受講者と受講曲は下記の通りでした。
原田 健/シャコンヌ BWV1004(J.S.バッハ)
橋本洋一/もしも彼女がたずねたら、ふたつの愛と一つのワルツ/レイス
遠藤理恵/ソナタ第3番より第1・2楽章/(M.M.ポンセ)
村上弘明/無伴奏ヴァイオリンパルティータ第1番BWV1002よりサラバンドとドウブル(J.S.バッハ)
金田栞奈/序曲とロンド(D.アグアド)
山田尚生/フーガ BWV1000(J.S.バッハ)

いつもの事ですが、受講者は勿論ですが、聴講された方々からもとても勉強になったと喜んでいただきました。本当に勉強になりますよ。

打上げでは、受講者と一緒にいつものイタリアンのスタジオンで和やかに楽しい時間を過ごしました。酒井康雄さんやピアニストの中沖玲子さんも駆けつけてくれて盛り上がりました。酒井先生がエコール・ノルマルで福田先生の1年先輩、中沖先生が福田先生の1年後輩になるそうで、三人ともエコール・ノルマルの同窓会が出来たと話しに花が咲きました。
山下高博





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