ネイ・ロサウロ マリンバ・リサイタル&マスター・クラス - ミューズの日記
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ギター界の方には馴染みのない名前だとおもいますが、8月28日(火)にミューズサロンでネイ・ロサウロのマリンバ・マスター・クラス、9月1日には電気文化会館でリサイタルが行われました。

マリンバ(木琴の大きいもの)界では世界的に著名な作曲家兼マリンバ奏者です。彼とは私達がアルゼンチンに住んでいる時に知り合ったブラジル人なんですが、家内がマリンバ奏者であることからブエノス・アイレスでもデュオをさせて貰った事がきっかけでお付き合いが始まりました。
現在はマイアミ音楽大学の打楽器教授をされており、4年ほど前にも新曲(マリンバ・コンチェルト2番)を引っ提げて来日しています。その時は私がヤマハに居たのでヤマハとして受け入れましたが、今回はミューズとして受け入れて、神戸、名古屋、浜松、東京とリサイタルやマスター・クラス、大学でのワーク・ショップなどを企画しました。大学は名古屋音楽大学と東京音楽大学の2校がワークショップを企画してくれました。

今回はSerenata for Vibraphone/Marimba and Percussion Ensembleと言う新曲の世界初演を名古屋でやってくれました。素晴らしい演奏会で聴きに来てくださった方々からは「感動した!」「涙が出てきた!」など絶賛のお言葉を頂き嬉しかったです。この曲は無くなったネイのお母さんに捧げられたいて、プログラム用の曲目解説を翻訳しながら込み上げてくるものがありましたから、演奏を聴くのを楽しみにしていました。本番で初めて聴きましたが、描写がとてもよく出来ていて目の前にイメージが浮かんでくるいい曲でした。感動しました。

さて、写真はミューズでのマスター・クラスのひとコマです。福田さんや鈴木大介さんなどのギターでも、また、先日行ったピアニストの上原さんのマスター・クラスも、そして今回のネイのも共通点がありますね。メロディーを歌うこと。ハーモニー感を持つこと。コントラストをつけること。などで音楽がとても立体的になるんです。特に彼はハーモニーを大切にしていました。必ず「これは何のコードですか?」と日本語で質問するんです。受講生の多くは音大生や受験生、音楽教師などでしたので結構皆さん答えていましたが、一般のギター愛好家ではそうは行かないですね。そして簡単なコード進行を決めて、受講生と簡単な即興演奏まで披露してくれました。圧巻はミューズのピアノとマリンバの講師をしていて、今回の通訳をお願いした殿岡ひとみさんとの即興演奏。彼女は7年間ニュー・ヨークでジャズ・ピアノとバイブを演奏していましたので、それはもう素晴らしい即興のデュオが出来てしまいました。

しかし、こう言った企画は大変ですね。招聘の準備から会場の押さえ、印刷、宣伝、集客、リハーサル、本番、そして毎日のケアと相当のエネルギーが必要です。いい勉強になりました。

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