2010年11月9日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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先日の土日はデイヴィッド・ラッセルのコンサートとマスタークラスでした。11/6(土)が中部日本ギター協会主催のコンサート、翌日がミューズ主催のマスタークラスで、11/5(金)に名古屋着、11/8(月)発でしたので、彼とは丸3日間ご一緒させて頂きました。

ラッセルさんとは今回初めてお会いしましたが、見かけによらず紳士で、非常に当たりの柔らかい優しい人でした。本人は日本語を読めないので書きますが、一見強面(コワモテ)じゃないですか(笑)。しかし、とても優しくてGood personなんです。藤井敬吾先生が名古屋に2泊もして、コンサートもマスタークラスもご一緒していただき、月曜日は朝食もラッセル夫妻のホテルで一緒に採られたりするのも、また、酒井先生が日曜日に本人の演奏会本番があるにも拘わらず、一緒に名古屋駅までの出迎えから、見送りまでされるのも、ラッセルには音楽的魅力だけでなく人間的魅力があるからなんでしょうね。

また、彼のギターから奏でられる音は、それはそれは美しい音色ですし、音楽が素晴らしいですね。細部にわたってコントロールが行き届いているだけではなく、その音楽性と言うか、音楽がとても魅力的なんです。大好きな演奏でした。
これはマスタークラスのレッスンでもその秘密がとてもよく分かりました。音のコントール、アーティキュレーション、アゴーギグなどをそれはそれは丁寧にレッスンしてくれました。また、そのための、音楽から来る運指の選び方など、昔受けたイエペスのレッスンを思い出しました。しかも、とても根気良く教えてくださいました。

彼は年間で8ヶ月前後ツアーで家を空けるそうです。従って今では奥さんがマネージャーとしていつも一緒に旅行しているそうです。そうしないと家庭崩壊になりかねませんよね。また、それだけ不在が多いため、現在弟子は取っていないそうです。だからいろんな所でのマスタークラスも逆に新鮮なのかも知れませんね。

正直言って、残念ながらコンサートは思ったほど入りませんでしたが、こんなに素晴らしい演奏家は滅多にいませんので、次回来日された時には是が非でもお聴き下さい。絶対に感動する事請合います。今回も札幌からも聴きに来て頂いた方がいらっしゃいましたが、それだけの価値が十分ある演奏家です。
山下高博

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