2009年10月25日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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今日は三重県の会員さんからある、コンサートに出演された時の様子をレポート頂きましたのでご紹介します。この方は今回で3回目の投稿ですが、いつもその場の雰囲気や気持ちがよく伝わってきます。共感される方も多いのではないでしょうか。

10月18日(日)は、自分が所属しているクラシックギターサークル「ろくげん」の演奏会があり、60人ほどを前に演奏しました。
5人での合奏は、モーツァルトの「アイネクライネ・ナハト・ムジーク」の第1楽章、全員合奏は、「つなみ」「コーヒールンバ」、独奏は、ロンカリ編曲の「パッサカリア」でした。この曲はレスピーギ作曲の「リュートのための古代舞曲とアリア第三組曲」の終曲をロンカリがギター用に編曲したものです。この日のために1年以上前から、毎日毎日練習してきた曲です。6分ほどの結構大曲で、まずは暗譜するのがたいへんでした。この演奏会で独奏曲を弾くのは4回目ですが、今回が1番、弾き込んできたという感触がありました。休憩後の最初が出番でした。出番を待っているときの緊張といったらありません。いつものことですがみんなの前で弾くなんて、やめておけばよかったという気持ちがよぎります。一番不安になるのは、覚えているはずの楽譜が頭の中から真っ白になって消えてしまうのではないかということです。でも、アナウンスに促されて舞台の中央に歩み出るときは度胸が据わります。椅子にかけ、姿勢を整えてからゆっくり深呼吸をしてから最初の音を鳴らします。あれだけ練習したのだから、きっと指が自然に動いてくれるだろうことを信じて弾いていきます。
 最初は順調でした。自分の弾くギターの音色を自分の耳で聴き、ビブラートをかける余裕もありました。しかし、最後のところで落とし穴が待っていました。一瞬指がもつれて、音を外してしまい、あせって次のフレーズを弾く指の動きが止まってしまいました。悔しいけど、ちょっと省略して最後の部分を弾き終えました。あんなに練習したのにという悔しさと、あがりながらも(プロはあがってもまちがえない)何とか弾き終えたという満足感が混じった複雑な気持ちでした。
 来年の演奏会は、バッハの「管弦楽組曲第2番よりポロネーズとドーブル」を弾く予定で練習を始めています。
 さて、10月20日(火)の朝、いつものように校舎周りをしていると4年生の女の子が「ギターはどうでしたか」と聞いてきました。びっくり半分、うれしさ半分で「ちょっとまちがえちゃったけど精一杯弾いて自分でもよく頑張ったと思うよ。ありがとう。」と答えました。
 この子のお母さんは1979年に6年生を担任したときの児童です。今回、演奏会を聴きに来る予定でしたが急用ができてそれができませんでした。
 またいつか、聴いてもらえるようこれからも練習に励みたいと思っています。
<以上、三重県の会員さんより>

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