2008年10月21日のブログ記事一覧-ミューズの日記
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殆どの方はRaul Olarte(ラウル・オラルテ)と言う名前は初耳だと思いますが、アルゼンチンのケーナ奏者です。先日の土曜日に彼のコンサートが新栄町にあるラテン・アメリカ料理の店「コンティーゴ」であり、行って来ました。彼とはアルゼンチン時代に知り合い、親しくしている関係で、11月1日の「マリンバで奏でる南米の響き」にも出演していただく事になった人です。

当日は名古屋駅ホームまで迎えに行き、コンサートでは司会と通訳をしました。何せ、日本語を話さない人ですので日本人より若干手がかかります。本番ではコンティーゴのマスター、奥村さんがチャランゴで、友人の矢田さんがギターで伴奏をされました。

フォルクローレのケーナ奏者とは言え、凄い人なんですよ。プロフィルをご紹介しますと、
1957年、アルゼンチンのフフイ州生まれ。
7歳でケーナを始め13歳でコスキン国際民族音楽祭(アルゼンチン、コルドバ州)に参加。
1978年にブエノス・アイレスに移り市立音楽院“マヌエル・デ・ファリャ”で勉強する。
その後チャランゴ奏者“ハイメ・トーレス”のグループに参加、スペイン、ドイツ、スイス、イスラエル等海外ツアーを行う。
1988年以降、アルゼンチンの大作曲家“アリエル・ラミーレス”の誘いで彼の代表作“ミサ・クリオージャ”のシリーズコンサートに参加する。
フォルクローレグループ“カルテット・デ・ロス・アンデス”を編成、カーネギーホール(N.Y.)、サンタ・セシリア(ローマ)、他で出演。
また、ホセ・カレーラスと共に“ミサ・クリオージャ”の演奏でバチカン、パリ、ウィーン、ハンブルグ、サン・フランシスコ、ブラジル、アルゼンチン等のワールドツアーに参加する。
1997年、天皇皇后両陛下がアルゼンチンをご訪問の際、日本大使公邸で御前演奏をする。
1998年、日亜就航100周年記念コンサートとして“ミサ・クリオージャ“の演奏をサントリーホールで行う。
以上のように日本とも縁が深い人で、現在娘さんがなんと一橋大学の4年生なんです。

さて、このコンティーゴではコンサートの後、食事会があったのですが、フォルクローレの好きな人達の集まりなのでそれは賑やかな食事会になりました。腕に覚えのある人が次々と演奏しては楽しんでいるんです。中には恥ずかしがる人もいましたが、指名された殆どの人が演奏しましたね。音楽はこうやって楽しむのがいいですね。上手でなくてもいいんです。楽しむ事が音楽の本来の姿ですからね。この光景を見ていて、ミューズサロンでのコンサート後の打上げや、ワン・コイン・コンサートなどで楽しんでいるクラシックギターの愛好家の姿がダブりました。皆さんも恥ずかしがらずにどんどん弾いては楽しみましょうね。


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