日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

淘宝のライバルは誰?

2009-06-15 | 中国EC事情・淘宝
 中国のEC市場全体の80%を占めるのが淘宝であり、B2C市場は全体の僅か7%、C2Cの競合のシェアも知れています。それだけのドミナントになった淘宝の課題は、というところで、アリババの馬雲CEOがコメントしています。その記事を抜粋してご紹介を。。

 淘宝は2008年4月にB2Cの淘宝商城を開設した。先月この淘宝商城に出店したユニクロの一日辺りの売上は既に40万元(600万円)になっており大成功しているが、今でもこの淘宝商城の出店者は1000程に留まり、その出店者でC2C最大の個人を上回る店がまだない(売上なのか取引量なのかは不明)。


※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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中国のラグジュアリーマーケット

2009-06-15 | 中国経済関連
中国のラグジュアリー市場はまだ難しい
http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-06/13/content_8281008.htm

 中国はここ数年で世界最大のラグジュアリーマーケットになると考えられているけど、まだまだ文化的な壁は厚い。 

 シャンパンメーカーTaittingerは、高級なシャンパンを中国で製造する事はできるけどまだ早い、中国人はまだ高級酒になれていないと答える。最近中国でもワインが若い人を中心にはやってきていますが、まだその文化が根付いておらず、時期が早すぎると考えているそうです。

ランボルギーニは、中国人はスポーツ的なドライブより豪華さを求めるのがチャレンジだと答える一方で、イタリアを抜きアメリカに次ぐ第二位の市場になると考えている。また、中国人はヨーロッパから何が来るのか、そしてそれを所有したいという意識が高いと見ています。

 リッチモント参加のVan Cleef & Arpelという宝石やさんは、ブランドイメージを全国に浸透するのが難しいと考え、中国では13億人の人々に、何が自分達のブランドなのかを知ってもらう事だという。

 Parmigiani Fleurierという時計ブランドは、パートナーの選定が困難で、中国で信用ができ、かつラグジュアリービジネスを理解しているパートナーを見つけることが特に難しいとこたえる。

 エルメスは、中国で製造する事も健闘しているが、偽者が出てくる事を懸念している。

 中国で資産家が増加し続けているが、大半の中国人は高級ブランドを買う余裕はない。それにもかかわらず、高級ブランドメーカー各社は、中国人はブランド好きで世界で最大の市場になるだろうと見込んでいる。また、特に今年は数少ない成長市場の一つになるとも考えている。

 中長期的には中国は非常に重要な市場であり、ロシアを異なり最もハイエンドな商品を買うことは無いかもしれないが、とにかく人口が多く、貯蓄率が高い大きな国である。LVMHは中国が世界最大の市場になると考えている。

 時計ブランドのHublotは、今年の1月に中国に進出し、本年中に10店舗展開する計画です。そして、2012年には世界で3-4位の市場になると見込んでいます。

 ロールスロイスのCEOは昨年中国で100台以上を販売したそうです。今後もそのように販売台数が急増するとは見ていないようですが、多くの人が中国を世界最大の市場と考えているとコメントしています。

⇒中国人は日本人以上にブランド好きですし、日本が経済発展に伴い個性を重んじるようになってきたのと異なり、現段階では成金趣味的なお金の使い方をしますから高級ブランド品に関しては市場はまだまだ伸びるでしょうね。

 でも、日本の高級ブランドって何かな。。

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中国人の死生観?

2009-06-15 | 中国の社会・文化・歴史等
 ライブドアニュースに、URが事件が起きた不動産物件の賃料を大幅に下げて賃貸する問いう記事が有りました。 

http://news.livedoor.com/article/detail/4200937/
記事より抜粋:
部屋で殺人事件や自殺があった「ワケあり物件」の賃貸マンションを、UR(都市再生機構)が大々的にPRすることになった。リーズナブルな家賃で借りられる「特別募集」枠がそれだ。昨年4月、フィリピン人女性=当時(22)=が殺害され遺体をバラバラにされた事件の現場となった東京・港区の高級マンションも、家賃半額で出回ることになる。

これまでひっそりと入居者を募ってきた「ワケあり物件」で、URが特別募集のPRに踏み切った背景には、死生観をめぐる変化がありそうだ。

 今年2月の第81回米アカデミー賞で納棺師を描いた「おくりびと」が外国語映画賞に輝いたことも影響し、大学生の間で葬祭会社への就職人気が高まるなど、「人の死」に対するネガティブな受け止め方が従来よりも薄れていると考えられる。前出の不動産関連業者も、「最近の若い人は、(ワケあり物件でも)あまり気にしないね」と話す。

⇒ばらばら殺人が起きた物件でも家賃が半分なら入りたい人が9人もいたんですね。正直ちょっとおどろきです。

 死生観が日本で変わってきたということですが、さて中国ではどうでしょうか。

 日本滞在中に谷中に桜を見に行ったのですが、嫁は最初はびっくりしたそうです。

 日本では、梶井基次郎の「檸檬」にも「桜の樹の下には死体が埋まっている」という表現があり、最初に小説を読んだ時に深く考えずになんとなく桜の美しさとはかなさを表現した上手いフレーズだと私自身が納得してしまいました。だから、別に谷中霊園の中でお墓の傍で宴会を開いていても何の違和感も感じないですし、多分大多数の日本人は同じように他の霊園で花見を楽しんでいるかと思います。

 でも、中国人はそうでもないようで、いまだに墓場には鬼(日本で言う幽霊)がでると恐れています。嫁の家族は、毎年春分と秋分には墓参りに行くのですがまだ私は行った事がありません。彼らの感覚からすると、幼児を墓参りに連れて行く事自体が演技が悪いようです。路を歩いていて葬式用のグッズを売っているお店があるのですか、腕白坊主が入ろうとすると嫁も本気で止めます。別に成人用品の店に入ろうとしても笑っているだけなので、ちょっと違和感ありますよね。

 嫁の従兄弟は、カナダ系中国人と結婚していますが、実母が無くなったマンションを未だに人に貸さずに、そのまま母親が使っていた当時のまま保存しています。経済的に豊かだからできるのでしょうけど、信心深いというか、古臭いというか。

 90后とかだと多少は変わっているのかもしれませんけど、現代中国人が日本人に比べるとまだまだ保守的だなと思わされる瞬間の一つですね。
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中国携帯電話市場の伸びは鈍化か?

2009-06-14 | 中国EC事情・淘宝
 中国電信(チャイナテレコム)の北京支社が淘宝に出店するという記事を見ていたのですが、昨年末から中国の携帯電話ユーザーの伸びが鈍化していることが背景にあるようです。

※この記事の続きは有料となります⇒中国市場進出/販売実践会

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インドとの国境紛争の可能性

2009-06-14 | 中国経済関連
 6/10のチャイナデイリーには、インドが中国との国境紛争地帯に軍隊を像はしたという記事が掲載されていました。

 インド側の発表によると、15-30千人の軍隊を派遣し、自国を守る事ができる示す為だとの主張だそうです。15.5cm砲やヘリコプター、無人飛行機も配備したようですね。

 中国側は、インドは中国が軍事行動を起こさない事を承知した上で行動しているのだろう。紛争地域を実効支配することにより、自国領土であることを主張しようとしているのだろう、との見解のようです。

 中印戦争は1962年に発生し、その時は中国軍が実質的に勝利しているはずです。中印はその後平和条約を結んでいるのですがこの国境の画定に関しては全く進歩していない、今回のインド側の軍隊増派も緊張を高めるだけだとコメントしています。今の所、軍事衝突に至る可能性は低いようです。

⇒インド側は、最近、今後8年以内に中国と戦争する可能性が高いというコメントをした記事を見た記憶があります。どちらの国も経済は発展中、国民お数がやたら多い、貧富の格差も大きい、まぁ似たもの同士の争いとしか言いようが無いのですけど、将来的にはありえない話ではないでしょうね。多分西側諸国は隠れてインド側を支援するのじゃないですかね。インドの実情は知らないのですけど、国内に不安がある時に外敵を作るのは中国に限らず政治の常道のような所がありますし、多分互いに相手がそれほど強いとは思っていないでしょうから

 でも、尖閣諸島とかその周辺部の海域に対して日本がどう中国に対応していくのか、中国のインドに対する対応とかは参考になるかもしれませんね。
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上海で警官の襲撃事件が急増

2009-06-13 | 中国の社会・文化・歴史等
 China Dailyによると、今年に入って上海で警察官に対する暴行事件が増加しているそうです。

 今年の5月までに117の事件に関連して150人を逮捕し、その内107の事件にかかる140人を起訴したそうです。事件としては、殴る、蹴る、噛み付くなどから車で引きずったり、おいかけるものもあったそうです。

 例として、南ふい地区で赤信号を無視した自動車を止めたところ、運転手は噛み付いたそうです。また、2月には1同様の事件で00m警官を引きずる例が発生したそうです。

 67%の加害者は外地人、失業者、教育レベルの低い人のようですが、主に自動車違反や違法な営業行為、ネットカフェのチェック時に発生しているそうです。貧富の差が拡大し、急激な市街化の進む上海ではこういう問題の発生もやむをえないとの意見がでているみたいです。http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-06/13/content_8280580.htm

 まぁ、不満が高まっているのでしょうね。最近中国人からはリストラされたという話を頻繁に耳にするようになりました。
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09年大卒の初任給は14%下落

2009-06-13 | 中国ビジネス関連
 香港SCMPより

 昨年の大学新卒の給与が14%下落したとの報道です。

 2009年大学卒業者雇用年報によれば、中国本土上位100大学の昨年新卒者21万名の初任給は、平均2549元(31,000円くらい)と、一昨年の2949元から14%下落したそうです。また、職業学校を除くそれ以下の学卒者になると、平均2,030元(28,000円)と11%下落。
 
 昨年の大卒者の86%は年末までに何らかの就職はできたようですが、一昨年に比べると2%減ったそうです。政府の公式発言によれば、今年もGDP8%成長を達成できるので、今年の新卒者の就職も昨年並みだろうとの事。

 先日行われた全国大学入学試験の応募者が、1千万人と昨年より30万人もも減ったとの事ですが、従来の大学に行けばよいキャリアが得られるという幻想が減った事が影響しているとの事。今回の初任給の下落がそれを示しているともいえるようですね。

 中国の大学は1999年に急激に拡大し、教育の質の低下が言われています。1999年当時は1年間の卒業生は100万人だったのに、現在は611万人に及んでいます。1999年に入学した学生から仕事獲得に向けた争いが厳しくなってきたようですね。


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失礼なおばさん

2009-06-12 | 上海ライフ・子育て
 先日、事務所に届いた荷物の入庫作業をしていると、突然どこかのおばさんが庭から土足で入ってきました。

 工商局が来たこともあるので、何だろうと思わず身構えたのですが、何でも上の階に住む人で、1階に落ちた洗濯物を拾いにきたそうです。それにしてもマンションの庭側から庭に入るのはまぁしょうがないとして、そのまま他人の家に土足で上がりこんで玄関からでようとするとは。。

 嫁も思わず、不愉快そうな表情で応対し、呆れていました。

 まぁ、皆が皆こんなのばかりじゃないのですが、この非常識さはさすが中国人。酷いのは幾らでもいるので、今更動じる事は無いのですが、恥ずかしくないんでしょうね。。

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中国の官僚、1/3はクラブで人脈作り

2009-06-12 | 中国経済関連
 人民日報が行った、江蘇省、河南省、四川省、山東省の、105の県レベルの役人に対する調査によると、1/3はスパやカラオケで人脈作りにいそしんでいるそうです。

 20%の役人が、カラオケなどに行く事が、肉体的、精神的にリラックスする為に重要であり、49%が社会活動として必要だと考えている。

 中国共産党規律委員会は、1995年4月に繰り返し役人が公金を使ってカラオケなどに行く事を禁止する通達を出し、その後もたびたび禁止する胸伝えている。しかし、およそ半分以上の役人がこういう規制は達成可能と考えている反面、28%が統制は困難と答えた。また、あまり強く規制されると業務の執行にも子葉をきたすと考えている。

 中央政府の規定では、役人が自分のお金でこういう娯楽施設に行くことの可否に付いては示しておらず、何をもって娯楽施設というかも明確にはなっていない。

 5月10日には、サウナで勤務する女性が、スペシャルサービスを無理やり要求されたという理由で、地元の役人を指して1名を殺してしまった事件が起きた。この事件に関連して2名の役人が党籍除籍と解雇処分になったそうです。
 
 役人の公金を使ったお遊びは中々減らないようですね内部監査があるのですが、実効性に乏しいようですね。

 http://www.chinadaily.com.cn/china/2009-06/10/content_8267065.htm
 
 中国は、日本以上に官僚社会で、上から下まで各階層別に権限を持っています。上は上で、一方下は下で夫々勝手に融通を利かす処があり、かならずしも某機関の幹部に話を通したから全てがスムーズに行くわけではなく、現場レベルでは現場レベルでのおつき愛というものが必要になってきます(これは実は、話には聞いていましたけど実際に体験したのは最近の事です)。

 この記事だと公金を使ってカラオケ(クラブ)やサウナ(日本だとソープとかのイメージが強いですかね?)に行く人も結構いそうですが、接待で行く機会はもっと多いのじゃないですかね?

 公金使わなくても、社内旅行しょっちゅう行っていますから。管轄のバス会社が無料でバス手配しているようですし、食事関係も行き先の役所の人が持っているみたいです。

 ま、程度の差はあれ直んないと思いますね、この体質は。それこそ中華5000年の歴史という奴じゃないでしょうか。
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5月の貿易も下落、一方都市部の固定資産投資は増加

2009-06-11 | 中国経済関連
中国の貿易は7ヶ月連続で下落

・5月の統計によれば、輸出は前年比26.4%、輸入は前年比15.2%の下落
・4月と比べても輸出入合計の貿易額は3.1%の下落
・5月までの累計では輸出は前年比21.8%下落、輸入は28%下落

とのことです。

 輸入の落ち込みが若干ましになってきたのは、輸出先の在庫調整が一段落ついたからでしょうね。

 一方中国の都市部の固定資産投資は、この5月累計で前年比32.9%増加だそうです。その中では第一次産業に関するものが79.7%の増加、第二次産業にかかるものが29.1%増、第三次産業にかかるものが34.9%増との事です。不動産投資も6.8%増加しています。

 5月までで、12万4千もの新規プロジェクトが開始され、合計投資額は70兆円にも及ぶそうです。まぁ、政府の60兆円の投資と、銀行貸し出しの増加があいまってこういう事態をもたらしており、公式見解としては経済成長のドライバーになるとしています。

 ええのかいな?

 第二次産業の固定資産投資が前年比29.1%増加というのはちょっと興味深いですね。輸出産業以外で、どういう設備投資をしているのかな?

 上海の新規マンションも買っている人は買っているんですよ。それも投資目的なんです。でも、高額の賃料を払う外国人数が少なくとも今は減少していて、今後どれだけ増加するのかって、個人的には疑問におもっています。金融セクターに関しては、留学組みを含めて高額サラリーの人が増加するでしょうけど、製造業系はちょっと難しいんじゃないかと。投資用マンションって結局借り手がいなければ賃料下げる以外に方法ないですから、予想利回りって変わっちゃうんですよね。金融にしても、人民元の自由化とか海外投資の自由化とかを促進していかないと、ハイスキル人材のニーズはそうは増えないでしょうし、逆にそんな政策取ったら一気に人民元が高くなるか、外貨投資が急増するか、経済の不安定要因を増やすから簡単にはできないですよね。

 どれだけ有効な固定資産投資をしているのか次第なんですけど、元々バブル崩壊寸前の上海の不動産市場に加えてさらにバブルを付け加えているようにしかみえません。

 まぁ、世界不況が回復すれば輸出が増えるだろうからそれまでの繋ぎとして投資にお金を突っ込んでいるんでしょうけど。
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