日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

中国人の死生観?

2009-06-15 | 中国の社会・文化・歴史等
 ライブドアニュースに、URが事件が起きた不動産物件の賃料を大幅に下げて賃貸する問いう記事が有りました。 

http://news.livedoor.com/article/detail/4200937/
記事より抜粋:
部屋で殺人事件や自殺があった「ワケあり物件」の賃貸マンションを、UR(都市再生機構)が大々的にPRすることになった。リーズナブルな家賃で借りられる「特別募集」枠がそれだ。昨年4月、フィリピン人女性=当時(22)=が殺害され遺体をバラバラにされた事件の現場となった東京・港区の高級マンションも、家賃半額で出回ることになる。

これまでひっそりと入居者を募ってきた「ワケあり物件」で、URが特別募集のPRに踏み切った背景には、死生観をめぐる変化がありそうだ。

 今年2月の第81回米アカデミー賞で納棺師を描いた「おくりびと」が外国語映画賞に輝いたことも影響し、大学生の間で葬祭会社への就職人気が高まるなど、「人の死」に対するネガティブな受け止め方が従来よりも薄れていると考えられる。前出の不動産関連業者も、「最近の若い人は、(ワケあり物件でも)あまり気にしないね」と話す。

⇒ばらばら殺人が起きた物件でも家賃が半分なら入りたい人が9人もいたんですね。正直ちょっとおどろきです。

 死生観が日本で変わってきたということですが、さて中国ではどうでしょうか。

 日本滞在中に谷中に桜を見に行ったのですが、嫁は最初はびっくりしたそうです。

 日本では、梶井基次郎の「檸檬」にも「桜の樹の下には死体が埋まっている」という表現があり、最初に小説を読んだ時に深く考えずになんとなく桜の美しさとはかなさを表現した上手いフレーズだと私自身が納得してしまいました。だから、別に谷中霊園の中でお墓の傍で宴会を開いていても何の違和感も感じないですし、多分大多数の日本人は同じように他の霊園で花見を楽しんでいるかと思います。

 でも、中国人はそうでもないようで、いまだに墓場には鬼(日本で言う幽霊)がでると恐れています。嫁の家族は、毎年春分と秋分には墓参りに行くのですがまだ私は行った事がありません。彼らの感覚からすると、幼児を墓参りに連れて行く事自体が演技が悪いようです。路を歩いていて葬式用のグッズを売っているお店があるのですか、腕白坊主が入ろうとすると嫁も本気で止めます。別に成人用品の店に入ろうとしても笑っているだけなので、ちょっと違和感ありますよね。

 嫁の従兄弟は、カナダ系中国人と結婚していますが、実母が無くなったマンションを未だに人に貸さずに、そのまま母親が使っていた当時のまま保存しています。経済的に豊かだからできるのでしょうけど、信心深いというか、古臭いというか。

 90后とかだと多少は変わっているのかもしれませんけど、現代中国人が日本人に比べるとまだまだ保守的だなと思わされる瞬間の一つですね。
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