日経新聞ですがhttp://www.nikkei.co.jp/news/main/20090604AT2M0302Y03062009.html
中国当局、元民主化運動リーダー足止め 4日で天安門事件20年
【北京=尾崎実】中国で学生らの民主化運動を武力弾圧した天安門事件から4日で20年を迎える。関係者によると、中国当局は3日、指名手配中の元学生リーダー、ウアルカイシ氏(41)をマカオで連行した。事件の節目を前に緊張がピークに達するなか、香港や米国などでは民主活動家らが4日に集会などを計画。時間の経過とともに進む事件の風化を食い止めたい考えだ。
ウアルカイシ氏は3日午後、亡命先の台北から空路マカオに入ったところ、現地の入管当局に拒否され、現地からの報道によると空港に足止めされている。当局は送還を通告したもようだが、同氏はマカオ入りの目的について周辺に「当局に出頭し、公判を通じて自身の潔白を証明するため」と話しているという。
事件の舞台となった天安門広場では3日早朝から武装警察官や警察官が警戒に当たるなど厳戒態勢が敷かれた中国本土だが、香港では市民団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」が4日夜、犠牲者を追悼する恒例のキャンドル集会を計画する。
⇒あれま、先日当ブログでご紹介した(http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/38a61291f36b7e5f5a12f45091dbcff1ウアルカイシ氏(41)がマカオでつかまったんですね。本気で中国本土での裁判を受けるのであれば、面白い動きではあります。でも、面倒くさいので多分そのまま強制送還しちゃうのではないでしょうか?上記はウアルカイシ氏の現在の写真です、5/31のブログでもアップしたつもりだったのですが、失敗したようなので改めて載せてみます。
香港ではキャンドル集会に15万人も参加してだいぶ大騒ぎになっているのですね。中国は厳戒態勢という報道もなされているのですが、北京はどういう状況なのでしょうか。どなたかのブログに書かれていないですかね。
上海は。少なくとも私の周りでは一日中平穏でした。1981生まれの妻は当時8歳ですか、小学校2年生くらいなのですが、天安門事件といっても何のことかわからず、64というと、アーあれね、という反応です。彼女の従兄弟は1985年生まれですが同じような反応でした。
政治的な話題ですので、中々他の中国人に聞くわけには行かないのですが、もう少し年輩の方だと何か意見をお持ちなのでしょうね。妻の世代になると完全に情報統制されていて、一体天安門で何が起きたのか良く知らず、唯学生が大騒ぎをしたとだけされているようです。
小学校の1-2年というと私の場合は学生紛争の時代に当たります。もう少し年齢が上で小学校3-4年頃だったと思いますが、知り合いの大学生に連れられて某大学のゲバ棒を置いてある部屋に行った事を覚えています。東大紛争とか浅間山荘事件とかも小学校の高学年の頃でしょうか。
全学連と天安門事件の学生達を同列に扱うべきか?
多分中国での当時の学生達の位置づけは同じだろうと思います。その時、軍隊が動き虐殺が起きた、当時の主席の首が飛んだ等が問題はもっと深いのでしょう。日本では、警察との衝突で学生が1名死んだ事件はあっただけでした。でも、戦前の日本で同じ事が起きたら、東大紛争等では陸軍が鎮圧して多分相当数殺していたのではないでしょうか?敗戦から学生紛争の時間差は敗戦を挟んでいますが僅か20-30年でしかありません。
中国の対応は過剰な国家の情報統制といえるでしょう。でも、是だけ豊かになった現在の北京や上海等の大都市の学生に、当時の学生のような気概は無いのではないでしょうか?
日本も学生運動世代から10年ほど若い私の学生時代(1978-1983年といおうことは戦後30年強、高度成長開始から20年ほど後)にはそんな雰囲気は無かったです。大半の同期がテニスとスキーの同好会に入ったり、免許とって車を買って彼女とドライブしているのを横目にしながら、せこせこ山ばかり登っていました。
最近の中国の大学生は、地方都市から大都市に来る子には経済的に恵まれていない子が多いのではないかと推察します。でも上海人を見ていると、経済面でも遊び方でも、丁度私か私の若干上の学生時代とほぼ同じじゃないのかと思います。全てに値段の格差が大きい世界ですので、それなりに楽しむ事はできますし、アルバイトもコンビ二とかファーストフードのおかげで結構恵まれています。一部のトップ校を除けば大学では全然勉強しないでも卒業できますし(落第とかは非常に少ないようですね)。
だから、一般的に経済的に恵まれている家庭出身の今の中国の大学生が、天安門当時のイデオロギーで動くかというと疑問が残ります。今の中国だと所得格差に対する地方の問題と結びついた時は怖いかもしれませんね。
だから、香港の騒ぎの方がもしかしたらおかしいのかもしれません。やっぱり国家は国民の生活を豊かにする事が第一なんじゃないでしょうか。80后や90后といわれる世代から革命や改革という動きが出るか?上海市の周りを見る限り無さそうです。彼ら、情報統制とか自由が無い部分があるといいながら、強力な共産主義によって貧乏な国が此処まで発展してきたと本気で思っています。そして、それはこの国の本質を見つめると、一理あるとも考えるようになってきています。
勿論中国はまだいびつな構造ですので油断はできませんが。
中国当局、元民主化運動リーダー足止め 4日で天安門事件20年
【北京=尾崎実】中国で学生らの民主化運動を武力弾圧した天安門事件から4日で20年を迎える。関係者によると、中国当局は3日、指名手配中の元学生リーダー、ウアルカイシ氏(41)をマカオで連行した。事件の節目を前に緊張がピークに達するなか、香港や米国などでは民主活動家らが4日に集会などを計画。時間の経過とともに進む事件の風化を食い止めたい考えだ。
ウアルカイシ氏は3日午後、亡命先の台北から空路マカオに入ったところ、現地の入管当局に拒否され、現地からの報道によると空港に足止めされている。当局は送還を通告したもようだが、同氏はマカオ入りの目的について周辺に「当局に出頭し、公判を通じて自身の潔白を証明するため」と話しているという。
事件の舞台となった天安門広場では3日早朝から武装警察官や警察官が警戒に当たるなど厳戒態勢が敷かれた中国本土だが、香港では市民団体「香港市民愛国民主運動支援連合会」が4日夜、犠牲者を追悼する恒例のキャンドル集会を計画する。
⇒あれま、先日当ブログでご紹介した(http://blog.goo.ne.jp/muchida3527/e/38a61291f36b7e5f5a12f45091dbcff1ウアルカイシ氏(41)がマカオでつかまったんですね。本気で中国本土での裁判を受けるのであれば、面白い動きではあります。でも、面倒くさいので多分そのまま強制送還しちゃうのではないでしょうか?上記はウアルカイシ氏の現在の写真です、5/31のブログでもアップしたつもりだったのですが、失敗したようなので改めて載せてみます。
香港ではキャンドル集会に15万人も参加してだいぶ大騒ぎになっているのですね。中国は厳戒態勢という報道もなされているのですが、北京はどういう状況なのでしょうか。どなたかのブログに書かれていないですかね。
上海は。少なくとも私の周りでは一日中平穏でした。1981生まれの妻は当時8歳ですか、小学校2年生くらいなのですが、天安門事件といっても何のことかわからず、64というと、アーあれね、という反応です。彼女の従兄弟は1985年生まれですが同じような反応でした。
政治的な話題ですので、中々他の中国人に聞くわけには行かないのですが、もう少し年輩の方だと何か意見をお持ちなのでしょうね。妻の世代になると完全に情報統制されていて、一体天安門で何が起きたのか良く知らず、唯学生が大騒ぎをしたとだけされているようです。
小学校の1-2年というと私の場合は学生紛争の時代に当たります。もう少し年齢が上で小学校3-4年頃だったと思いますが、知り合いの大学生に連れられて某大学のゲバ棒を置いてある部屋に行った事を覚えています。東大紛争とか浅間山荘事件とかも小学校の高学年の頃でしょうか。
全学連と天安門事件の学生達を同列に扱うべきか?
多分中国での当時の学生達の位置づけは同じだろうと思います。その時、軍隊が動き虐殺が起きた、当時の主席の首が飛んだ等が問題はもっと深いのでしょう。日本では、警察との衝突で学生が1名死んだ事件はあっただけでした。でも、戦前の日本で同じ事が起きたら、東大紛争等では陸軍が鎮圧して多分相当数殺していたのではないでしょうか?敗戦から学生紛争の時間差は敗戦を挟んでいますが僅か20-30年でしかありません。
中国の対応は過剰な国家の情報統制といえるでしょう。でも、是だけ豊かになった現在の北京や上海等の大都市の学生に、当時の学生のような気概は無いのではないでしょうか?
日本も学生運動世代から10年ほど若い私の学生時代(1978-1983年といおうことは戦後30年強、高度成長開始から20年ほど後)にはそんな雰囲気は無かったです。大半の同期がテニスとスキーの同好会に入ったり、免許とって車を買って彼女とドライブしているのを横目にしながら、せこせこ山ばかり登っていました。
最近の中国の大学生は、地方都市から大都市に来る子には経済的に恵まれていない子が多いのではないかと推察します。でも上海人を見ていると、経済面でも遊び方でも、丁度私か私の若干上の学生時代とほぼ同じじゃないのかと思います。全てに値段の格差が大きい世界ですので、それなりに楽しむ事はできますし、アルバイトもコンビ二とかファーストフードのおかげで結構恵まれています。一部のトップ校を除けば大学では全然勉強しないでも卒業できますし(落第とかは非常に少ないようですね)。
だから、一般的に経済的に恵まれている家庭出身の今の中国の大学生が、天安門当時のイデオロギーで動くかというと疑問が残ります。今の中国だと所得格差に対する地方の問題と結びついた時は怖いかもしれませんね。
だから、香港の騒ぎの方がもしかしたらおかしいのかもしれません。やっぱり国家は国民の生活を豊かにする事が第一なんじゃないでしょうか。80后や90后といわれる世代から革命や改革という動きが出るか?上海市の周りを見る限り無さそうです。彼ら、情報統制とか自由が無い部分があるといいながら、強力な共産主義によって貧乏な国が此処まで発展してきたと本気で思っています。そして、それはこの国の本質を見つめると、一理あるとも考えるようになってきています。
勿論中国はまだいびつな構造ですので油断はできませんが。