日中越境EC雑感

2008年に上海でたおばおに店を作るところから始めて、早もうすぐ10年。余りの変化に驚きの連続

グーグル中国のサービスの一部停止

2009-06-23 | 中国経済関連
グーグル中国の一部サービス停止=長引けばユーザー離れも―英紙

 2009年6月22日、英フィナンシャルタイムズは、中国当局によるグーグル中国への海外サイト検索サービス停止命令は中国進出4年間で最大の打撃になると報じた。停止期間が数日以上となればその影響は計り知れないという。中国新聞網が伝えた。

 18日、中国インターネット違法・不良情報通報センターは、グーグル中国がアダルトサイト、低俗サイトのフィルタリングを十分に実施していないと公開で譴責した。海外サイトの検索及び関連する検索キーワードを提示するグーグルサジェストの一時サービス停止処分が科せられた。

 23日現在、グーグル中国ではなお海外サイトの検索は可能となっているが、グーグルサジェスト機能は停止している。グーグルはサービスの見直しをすすめ、すでに多くの問題を解決したと発表している。北京のインターネット調査企業・アナリシスインターナショナルによると、ここ1年間でグーグルのシェアは急増、今年第1四半期には30%を突破した。同社は「もしサービス停止期間が数日以上続けば、業務に多大な悪影響を与え、ユーザー数の急減につながると予想される」とコメントしている。(翻訳・編集/KT)http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=32702&type=

⇒数日前に中国政府が、グーグル中国のサービスがポルノサイトへの接続などができることを理由に、海外サイトへの接続を停止するという報道がされていましたが、今日現在でも日本のサイト検索は可能です。

 今年は、チベットや天安門事件、建国記念60周年など等さまざまな行事があり、そのための報道規制を強化する事が中国政府の目的といわれていますが実際の所どうなんでしょう。

 上記の記事で興味深いのは、以前は百度が中国の検索エンジンのスタンダードだったのですが、グーグルがシェアを戻して30%まで来ていた所です。CNNICの調査を見た所、グーグルのユーザーの方が学歴が高い人が多く、大学卒業者の使用する検索エンジンは50%を超えていたことと合わせて、中国でECをする時の広告に関しては、百度よりグーグルのSEO対策が重要かなと考えています。

 百度は、検索上位表示サイトはほぼ全て広告費を払ったサイトになっていますので、逆に言うと変にSEO対策にお金を掛けるよりも、単純に百度に広告費を払った方が面倒ではない。一方グーグルのユーザーの方がネット販売の顧客としては有望なだけに、こちらは真面目にSEO対策をする必要があるだろうという考えています。まぁ、最近一部のアイテムに付いては独自のサイトを作ってみましたので今後試して行きますけど。

 でも、海外のサイトが使えないとなると確かにグーグルのシェアが落ちるかもしれませんね。困るなぁ。中国人も教養度が高くなると今の百度の検索結果の仕組みには不満を抱き、それがグーグルのシェアを高めているのだと思いますし、このサイトに記載の通り不祥事も影響していたようです。http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=29012中国政府は外資が嫌いなんでしょうね。
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