今日の常念岳

安曇野から見える代表的な山である常念岳を中心に、安曇野の自然、日常の風景など、画像で綴っていきます。

グルっとまるごと栄村100kmサイクリング

2012-08-08 23:42:28 | その他諸々
2012年08月05日、真夏のロングライド「グルっとまるごと栄村100kmサイクリング」に出走してきた。このイベント、「サイクリング」という単語から想像されるイメージとは180°違うじゃないか、と思える位ハードすぎる "サイクリング" である。一昨年初めて出走した時は、同じ長野県でありながらどんなところか全くわからない「栄村」ってどんなところだろう? という興味もあって走ったのだが、過酷なコースに心折れまくり。しかし、突然「寄ってってー」の声とともにキュウリやトマトや漬け物が差し出されるその雰囲気とサポートがうれしく、走り終えた後の「走ったぞ感」もひときわ大きくて、機会があったらまた次も、と思っていた。去年は3月12日の地震の影響で形を変えて行われたのだが、私は都合が悪く出走叶わなかった。しかし、2年ぶりに100kmサイクリング復活となった今年は早くからの日程調整と根回しの甲斐あって何とか出走にこぎつけた。しかし、衰え続ける体力と戦う身、このところあまり調子よく走れてないのと精神的にもいまいち上がり目がないのが気になるところで、完走できるか非常に不安を抱えて当日を迎えたのだった。

朝2時半頃出発。高速もR117も問題なく流れ、4時半頃さかえ倶楽部スキー場に着いた。まだ駐車場オープン時間ではなく駐車場整理も行われていなかったが、数台車が停まっているのが見えたので適当に停めて仮眠。周囲がざわついてきた雰囲気で起きてみると、車が一気に増えていた。受付に行き、ついでに軽量化を図る。

谷間を朝日が照らし始めた。この時間はまだ涼しかったが、陽が昇ったらどんどん暑くなってきた。

田んぼの上に十七日の月。

スタート地点。6時45分から開会式があり、そのあと副村長の合図で順次スタート。特にスタート整理をしていたわけでもないが、自主的に10人程度ずつのスタートになっていた。私は7時頃のスタートだったが、それほど大人数ではないし、スタート間隔も短いので最後尾までそんなに時間差はなかっただろう。


地震の復旧工事がまだ続くR117を下り、宮野原橋を渡って右折したらいきなり急坂。段丘の上に出て緩い登りをしばらく進むと「帰りに寄ってってー」の声。帰りもここを通るのか、と思った途端に激坂。段丘を登るまでだからなあ、と思ったが、つづら折れを繰り返してこの登りが結構長い。登り切ったら田んぼや畑の中の緩いアップダウンの続く道。と思ったらまた激登り。忘れた頃に短いが急な下り、がミックスされて現れる。まだまだ前半なのに結構脚に来てる。暑さと寝不足で重たいからだがエネルギーを奪う。

路面の悪い激坂(近くを走っていた人が14%だと言っていたのが聞こえた)を登り、何度か偽サミットに心を折られながらもたどり着いたこの辺りがコース上の最高地点らしい。向こうに見える牧場は鳥甲牧場。私はこの地点から鳥甲牧場までの間に谷があると誤認していて、「また下って登るのは辛いな」と思ったのだが、実際は緩く下ったらすぐだった。


鳥甲牧場を過ぎると路面の悪い、急なヘアピンが連続する激下り。帰りはここを登らなければならないかと思うと嫌ーな下りである。下りきったら何となく見覚えのある道に出た。しばらく登ると五宝木トンネル。この先切明まで前回走ったルートと同じである。日陰は涼しくて気持ちいいが、日向は暑い。

切明からはまた激坂。「ガンバレ」って言われてもなあ。しかし、前回走らされた激坂は道路工事で通行止め。坂の途中でエスケーブルートに入ったので、ここの坂は前回比1/2位登ればいいことになった。それはラッキー。


鳥甲山。今日は山がよく見える。


小赤沢、福原商店の焼だんご。うまい。ここは立ち寄らずにはいられないところだ。今回、小赤沢CPが昼食ポイントで無かったことが影響してか、素通りしていく参加者も多かったように見えたが、もったいないことだ。


小赤沢から五宝木トンネルまでも前回と同じ道。かなり脚にきていて、屋敷からしばらくの等高線に沿って緩く登る道でもきつい。

五宝木トンネル出口で昼食を受け取る。小赤沢の焼だんごと途中の補給ポイントで食べたキュウリ、トマト、バナナのおかげで、ここではおにぎり2個でも十分。涼を求めて皆トンネルの中で食べていた。


鳥甲牧場までの急な登りを耐えたらしばらく下り基調。前を走る4、5人の集団に追いつこうと思うが、なかなか差が詰まらない。いくらかでも脚が回復してくれればと思うけれど、それも思うに任せない。

城原ダム。ダムという名前だが、要するに農業用のため池。段丘上で川もなく地下水も深い為か、田んぼ作るには必需品なのだろう。

果たして、城原ダムの近くには田んぼが広がっている。

中子ダム近くに広がる田んぼ。これらの画像の辺りは、今回のコース中貴重な平地である。


往路で苦しめられた林の中の激坂つづら折れを下ると、「帰り寄ってってー」の声のところにエイドポイントが開設されていた。茹でたトウモロコシがうまい。買って帰りたい位。冷えたトマトもうまかった。少し生き返ったところで再スタート。

志久見川まで下って川を渡り、津南町から栄村に戻る。まだ地震で崩落したままと思われる崖が見えた。すぐ上の建物はおそらく学校統合で廃校になった栄村立東部小学校と思われる。学校のすぐ横が大きく崩れていてかなり危ない状態だ。


北野天満温泉まで川沿いに登る。そんなに急な坂ではないのだが、脚が動かず結構きつい。北野天満温泉が最後のチェックポイント。「(標高差で)100m位登ったらあとは下りになるよー」の声を信じて登りに耐える。果たして段丘をよじ登ると下り基調の道になった。途中の工事現場の詰所のようなところでネクタリンと水分補給。ちょっとした休憩がありがたい。

宮野原橋が見え、「あと数kmだな」と思うが、「まてよ、行きは下りだったから帰りは登りじゃないか」この登りが結構応えた。R117からスキー場までが異様に長く感じられた。最後の登りを何とか耐えてゴールが見えた時は何だかうれしかった。副村長直々に完走証をかけて貰い、くじをひいて終了。今年はトマトジュース一本で、その場で水分と栄養補給となった。

ゴールしたのが13時半頃だったので、全行程6時間半というところか。今回は前回よりも上り下りの勾配が急になったような感じがする。前回は「激坂オプション」があったのだが、今回はそれはレギュラーコースに組み込まれたような感じだ。翌日から出た脚の筋肉痛が取れて、また、脚から乳酸が脱けて疲れてると感じなくなるまでに2日かかった。こんなことはあまりないこと。やはり体力の衰えか。とはいえ、次回も参加できれば参加したい。そのときまでには軽量化も含めて対策を、と思うのはいつものことなんだけれど、まあ、完走できるだけの体力は維持したいところだ。