今日の常念岳

安曇野から見える代表的な山である常念岳を中心に、安曇野の自然、日常の風景など、画像で綴っていきます。

グランフォンド糸魚川 その2

2010-10-10 01:51:14 | その他諸々
第二エイドに着いたのは11時半少し前。第二エイド以降は豪華補給食が健在だ。これらを準備して惜しげもなく提供してくれることは本当にありがたく、却って申し訳なさも感じてしまう。とはいえ、さっきは腹が減って戦ができなくなりかけたし、コースは漸く半分だし、何より笹寿司も笹団子もおにぎりも皆うまいので、遠慮無く、そしてありがたくいただく。第二エイドには味噌汁があった。ご飯類にはよく合うし、塩分補給にもなって非常にありがたい存在。

笹寿司。エイドステーションごとにスタイルが異なる。非常においしいし見た目もきれいで、食べ始めたら止まらなくなりそうな感じもする。各種家に持って帰りたいところだ。


笹団子。これもうまい。いくつも食べたいし、何個でも腹に入りそうな感じもする。米製品なので腹持ちも良さそうだし、あんこで糖分補給にもなる。

胃袋が満足したところで後半戦スタート。少し登って等高線に沿ったような感じの道を行き、下ると80kmコースとの分岐。120kmコースは直進なのだが、直進方向は下っている途中からジェットコースターの登りのような急な上り坂が前に見えているので、右に曲がって80kmコースにしたくなる。しかし、ここで折れては去年の悔しさを晴らせない。

距離は短いが傾斜はきつい登りを耐え、田んぼを見ながらのアップダウンを繰り返すと、今年も見えた、普通の人家の前に人だかり。カレーエイドは健在だった。カレーを食べられることに感謝しつつ、当然立ち寄るが、カレーの前には推定20人の列。「ご飯が炊けてないので10分か15分程待って」ということ。カレーだけを食べる人や、諦めて先に行く人が出るが、そのまま待っていたらそんなに待たずにご飯がやってきた。皆拍手。そして、感謝。

新米のご飯、やや辛めのカレー、皆おいしい。今年はらっきょうも食べてみたが、それもちょっとぴりっとした辛さがアクセントになっておいしかった。そして、この田んぼの風景もいい。田んぼは家の周りでも見慣れた風景なのだが、何故か落ち着く風景なのだ。

こんな渋いお堂の前でカレーをいただきました。


短いけれど急な登りを一つ超えると頚城大野。去年は大糸線の踏切を越えるところでキハ52が見えたのだが、今年は列車の気配無し。姫川の橋の上では横風がきついが、渡り終えたらすぐ第三エイド。さっきカレーを食べたばかりのような気もするのだが、目の前に笹寿司笹団子があると何故か手が延びる。

第三エイドの笹寿司だけは他のとスタイルが違い、細長い形できれいに木箱に収まっている。そして、笹寿司1つの中に具が全種類揃っているのだ。味付けはこれが一番甘めかも知れない。聞いたら「今日は道の駅に出店を出している」ということ。ゴール後に買えるかも知れない、と、若干の期待。しかし、そのためにはこの後を速く走る必要がある。

結構疲れを感じているが、このあとが件の岡ノ倉谷越えである。虫川沿いに狭い林道(?)を登っている間はそんなにきつくない登りなのだが、川を渡った途端にきつくなるので、緩い登りのところで消耗しないよう数人の集団についてゆっくり登る。そして目の前が若干開けたと思ったら激坂。観念して登る。というか、ひたすら耐える。激坂区間がかなり長いように感じる。緩斜面も現れるが、そのあとまた激坂だ。不動の滝に立ち寄る精神的余裕もなく、その先の激坂波状攻撃に何とか耐える。そのうち残り1kmが見え、そして頂上。もうこれで大きな登りはないと思うとほっとするところだが、この先の下りは登り以上にきついのでまだまだ息をつけない。

遙か下方に姫川と海が見える。このあたりからが下りがきつくなるところだ。路面の凹凸が激しく、自転車はバウンドの連続だ。不整地をMTBでダウンヒルしているように感じるところもある。前に人がいても後に人がいても怖いので、後に人が着いたら前に行って貰い、前の人に追いついたら交わして、をしばらく繰り返したら単走の状態になった。そのうち左下に見える川が近くなったら凶悪な下り坂はほとんど終わり。ほっとする。この区間、雨でなくて良かったよ。

田海川沿いに進み、北陸線を越えたところで90°向きを変えて東へ。姫川の橋のあたりにいた人が「小谷は大雨だって」と声をかけてきた。ここはまだ雨の気配はなく、このままだと何とか雨からは逃げ切れそうだ。姫川港を過ぎたら第四エイド。

去年はもう尽きていた笹寿司が、今年はまだあって食べることができた。去年よりも早い時間だったからか?


第四エイド名物コロッケ。揚げたてで、非常においしい。これも欠かせないねえ。


この先、8号線~久比岐自転車道で海沿いにひたすら進む。かなり疲れてはいたが、「閉会式までにはゴールしたい」がモチベーションになり、これまで食べてきた笹寿司や笹団子、おにぎり、いなり寿司、カレーなどがエネルギーになって脚を回した。疲れた脚を何とか動かして走っているところは、かつてはD51が力走したところだ。自転車道が8号線の山側に移ったら、前の集団が中切れを起こしたので、単走で前に出て後先考えずにひたすら踏んだ。そのうち朝見た弁天岩が見えて精神的に少し盛り返した。トンネルを抜けると会場のアナウンスが聞こえた。そしてゴール。完走だぜ。一息ついたら閉会式。去年は30分間に合わなかった閉会式だったが、今年は何とか参加できた。蟹を貰い、道の駅で笹団子をお土産に買って帰る。

正直、きつかった。まだまだスタミナ不足だなあ。とはいえ、今年は歩かなかったし坂の途中で止まることもなかった。それは進歩だ。来年は、もし参加する機会が与えられたら、迷わず参加したい。完走を目指すことはもちろんだが、より「参加者もスタッフ」を実現できるような参加ができたらいいかな、と思う。


能生海水浴場の脇にあった建物。なかなか渋くていい。



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2 コメント

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はじめまして。私もグランフォンド糸魚川に参加してきました。 (masakiki)
2010-10-16 11:35:10
私も最初のエイドに到着する頃にはハンガーノック寸前でしたが、みそ汁の美味しさと塩分が本当にありがたかったです。来年もがんばりましょう。
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masakikiさんこんばんは。初めまして。 (mount_jounen)
2010-10-22 00:50:30
普段は走るコースの所々にパン屋とかケーキ屋とか補給を取れるところを組み込むので、ハンガーノックとはあまり縁がないのですが、今回はその虚を突かれた感じでした。へろへろになって辿り着いたエイドの味噌汁と梅干は、本当に効きましたね。来年は、スタート前にもっと腹を満たしておかないと、だめかな。
完走を目指してがんばりましょう。
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