無謀にもエントリーしてしまった、といった感じ十分の「フレンドシップサイクルフェスティバル in 富士スピードウェイ」に行ってきた。早出3日+残業続きの1週間が終わっても、土曜日は保育園の参観日でいつもと起きる時間が余り変わらないという状況で、とても休養十分とは言えない状態。それで114kmを走ろうというのは間違いかも知れん。
しばらくぶりのレースに加えて初コースなので、試走時間に間に合わせようと、家を出たのは2時過ぎ。しかし、妙に順調に走って、富士スピードウェイの近くに着いたのはほぼ2時間後。駐車場のゲート待ちでしばし待たされるが、4時半にゲートが開いてからの動きは速かった。しかし、かなり眠たし。
とりあえずピットの一角に場所を確保し、自転車と工具、食料等を運び込んで受け付け開始まで休憩。5時半頃に受付に行くと既にかなり長い列。受付でゼッケンと計測チップを貰って取り付け、コースに出たのは試走時間終了の12、3分前。とはいえ、時間があるだけ走っておく。
スタンドから見たスタート/ゴール地点。「この直線は見ない方がいい」という声も聞こえてきたが、実際走ってみるとそれほど長くは感じなかった。
スタート地点から1コーナーまでは緩い下り。
1コーナーを曲がるとコカコーラコーナー手前まで10%位の急な下り。
コカコーラコーナー手前から緩い上りで、それを過ぎると100Rあたりまで下り、その後ヘアピンまで上り。この上りはアウターでクリアできそうだ。ヘアピンを過ぎると300Rあたりまで下る。
ダンロップコーナーを曲がると急な上り3連。感覚的にはダンロップコーナー~13コーナーまでの上りが一番きつかった。上りの最急勾配が8.8%らしいのだが、多分このあたりだと思われる。ここはインナーでくるくる回して負担を軽くしようと思う。しかし、この上りの負荷が周回を重ねる度にじわじわと効いてくるのである。この上りでチェーンを外して止まってしまう人や、足が攣って止まってしまう人をよく見かけた。チェーンはアウターからインナーに落とすときに外れてしまうのだろうが、肉体的にもメカ的にも負担の大きい坂のようだ。
パナソニックコーナーを曲がると直線。緩く登っているようにも見えるが、上りには感じなかった。
試走2周でタイムアップ。ピットに戻って補給。そのあとしばらく寝る。といっても数十分。まだ眠たい。起きたら実業団のレースをやっていたので、フェンス際でストレッチしながら見る。ゴールスプリントだなーと思ってみていたら、突然「ガッコーン」という音と共に数人の選手と数台の自転車が目の前で転がった。テレビではよく見る落車が目の前で起こってしまった。倒れたまま動かない選手もいる。コース上にはフレームが真っ二つに折れた自転車も2台。何だか怖いものを見てしまったぞ。
小学生のレースが始まる頃招集がかかったので、コース上に移動する。朝から曇のままだが、何となく蒸し暑く感じる。補給食はSOYJOY×1+パワージェル×2、水はボトル1本。カンカン照りではないのでシングルボトルでも十分と判断。気合いが入った人は並ぶのも早いみたいで、私よりも遙か前に見える。そのうちスタート合図。があっても、しばらく動かない。1、2分して漸く走り始める。1コーナーでごちゃついたら嫌だな、と思ったが、集団内でクリア。集団がばらけたところに行きたかったので、上りをアウターで踏ん張っていくらか前に出た。
私がエントリーしているのは「ソロ114」という種目で、コースを25周(≒114km)走る。1周目は9分40秒くらいのペースだったが、2周目からは1コーナー過ぎの下り坂で重力のアシストを最大限に利用して、1周8分~8分半のペースになる。なかなかいいペースかな、と思ったら、3周目か4周目でいきなり先頭集団に抜かれる。先頭集団は推定5分半~6分くらいのペースで回っているみたいだ。これを50周続けるのだろうか。次元が違う。
似たようなペースで走っている人でも、何故か上りになると急に遅くなる人が多い。なので、上りではかなり追い抜いて前に出るのだが、平坦に来ると追いつかれ、下りでまた前に出てもまた平坦で追いつかれ、の繰り返しになってきた。時折救急車がコース内に入ってきては走り去っていく。それだけけが人が出ているということか。思ったよりも救急車の出動が多い。
10周目くらいでラップが9分台に落ちた。繰り返し来る上りが効いてきたのか、最後の上りでのペースが落ちているようだ。そのうち南寄りの風が強くなって、1コーナー過ぎの下りでもろに横風を受けるようになり、そこでのペースも上がらなくなってきた。15、6周目くらいが一番きつい周回だった。「114kmの先頭がゴールです」のアナウンスが聞こえたときにはどっと疲れを感じたが、私はまだ周回が残っている。20周を過ぎてから気合いでペースアップしたが、ゴールしたのは結局4時間を過ぎていたと思う。ゴール後、ピットロードを歩いて戻るのではなく何故かコースをもう1周することを選んでしまった私。この最後の1周は異様にきつかった。
ゴール後、2回程リザルトを確認に行ったが、まだ出ていなかった。なので、公式計時による結果はまだわからない。今日の時点でも「再集計中」だったし。まあ、順位的にはかなり下の方だろうから、期待してみる程のものでもないが。とはいえ、完走できたから良かったかな。でも、とりあえずの目標だった平均30km/hには届かなかったので、来年再びチャレンジをしようと思う。無謀かな?
とりあえず、次走はシマノ鈴鹿ロードの予定。くそ暑い時期だけに、暑さによる消耗が当面の敵だな。